息子の友人に「心から感謝」――片山右京さんのFacebook投稿が感動的と話題に
元F1レーサーの片山右京さんが語った息子さんの友人のエピソードに、「目頭が熱くなった」の声が。
「心の箱を開けてくれる鍵は、必ずしも親が持っている訳じゃない」――元F1レーサーの片山右京さんがつづった息子さんにまつわるエピソードが話題になっています。
片山さんは1月21日、Facebookに「二十になる息子が珍しく、少し目を赤くして話しかけてきた」「友人から送られたフォルダが4年かかってやっと開いたらしい」と投稿。感動的なエピソードを披露しています。
片山さんの息子は中学・高校時代に悩んだ時期があったそうです。その頃、ネットで一回り年上の青年と出会い、物の見方から悪い遊びまで教わるなど深い関係になりました。ところがある時、“先輩”は突然いなくなり、しばらくしてその両親からメールが届きます。不幸にも事故で亡くなったこと、そして「もし自分に何かあったら、彼(片山さんの息子さん)にこのフォルダを送って下さい」というメッセージが残されていたことを告げられました。
フォルダはロックされていて、パスワードは誰にも分かりません。思いつくだけの言葉を入れてみてもダメ。挑戦を続けるうちに4年経ち、とうとうフォルダが開きました。中身は短いメッセージでした。「君がこれを見ているという事は、パスワードを解けたんだね。これで君はもう大丈夫だよ、君はきっと立派なエンジニアになれるさ」――息子さんは今年、システムエンジニアとして就職したばかり。エンジニアになるような話は一度もしたことがなく、「なぜ自分の将来が分かったのだろう」と、遠くを見て言ったそうです。
片山さんは「親としてひとつ言えることは、人間の成長過程で子供は必ず迷う時がある。そんな時、心の箱を開けてくれる鍵は、必ずしも親が持っている訳じゃない」「素晴らしい友人に、これから何人出会えるかによって、人生の捉え方は大きく変わり、物の考え方は深くなる」と述べ、「そんな先輩の彼に、心から感謝するよ」と締めくくっています。
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