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学会誌「人工知能」の表紙について人工知能学会が説明 「女性差別」の批判受け

学会誌「人工知能」の女性形ロボットを描いた表紙が「女性差別ではないか」などの批判を受けたことに対し、人工知能学会がコメントを発表。

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 人工知能学会の学会誌「人工知能」の表紙イラストに対して「女性差別ではないか」といった議論がネット上で展開されたことを受け、同学会は1月9日にコメントを発表しました。「不快な思いをされた方々、また人工知能学会を日頃から支援して頂いている関係者の方々に深くお詫び申し上げます」と謝罪した上で、表紙のデザインについて説明しています。

 議論となったのは、誌名の変更をはじめ大幅なリニューアルを施した29巻1号(1月号)の表紙。親しみやすさを意識し、漫画的な女性のイラストを採用したことで、学会誌が「萌えた」と話題になりました。その一方で、女性型のロボットがほうきをもっている、そのロボットが充電ケーブルと思われるものにつながっている、という絵の描写が、「女性蔑視ではないか」「女性差別ではないか」という批判を呼びました。

 学会は「今回の表紙デザインに、女性を差別するような意図はありません」と説明しながら、「『ロボットが女性型をしている』『それが掃除をしている』『ケーブルでつながれている』等の要素が相まって、女性が掃除をしているという印象(さらには女性が掃除をすべきだという解釈の余地)を与えたことについては、公共性の高い学術団体としての配慮が行き届かず、深く反省するところです」とコメントしています。

 また、表紙のデザイナーの意図についても説明。デザインにあたっては、最新の技術であってもアナログな部分が必ず残る、との思いから「昭和な感じを出すこと」を意識したそうです。また、掃除ロボットが本やほうきを手にすることで、人工知能の「自律性」や「いままで人間が育んできた文化を置き換えるのではなく、いまの文化や生活を大切にしながら、そこに溶け込んでいく技術であって欲しいという願い」を表現したといいます。

 学会誌の編集委員会では「さまざまにいただいたご意見を受け止め、今後の改善につなげていきたい」としています。

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