ITmedia ガジェット 過去記事一覧
検索
ニュース

スカイダイビング中に隕石が数メートル先を通過 恐怖のニアミス映像がノルウェーで撮影される

光の消えた隕石が撮影されるのは史上初という意味でも貴重なハプニング映像。

PC用表示 関連情報
advertisement

 スカイダイビング中に数メートル先で隕石が通過する瞬間をとらえたという、ノルウェー人の動画が海外で話題になっています。恐ろしいレアなハプニング映像ですが、空中で光の消えた隕石が撮影されるのは歴史上初めてとのことで、資料的にも大変貴重なものようです。

画像 すぐそばを隕石が!!!

 ノルウェーのテレビ局NRKによると、動画を撮影したのはオスロのパラシュートクラブのメンバー・Anders Helstrupさん。2012年の夏に同国ヘルドマーク県でスカイダイビングした際に、ヘルメットに取り付けた2個のカメラでその瞬間を偶然とらえました。

 YouTubeで公開された動画では、Helstrupさんが雲よりも高い位置でパラシュートで降下中に、わずか数メートル先を黒い小さな物体が0.1秒くらいで上から通過。繰り返し再生されるスロー映像で、石らしきものであることが分かります。

 Helstrupさんは飛行中、何かが起こったことは感じたものの、一体何だったのか分からなかったとのこと。動画を再生してみて隕石が通り過ぎたのではないかと推測し、オスロ国立博物館に映像を持ち込んだところ、専門家は片側が砕けたばかり、もう片側が丸いという典型的な特徴から隕石だと断定しました。大気圏突入後に燃える隕石から光が消えた「dark flight」という段階で、角度は付けず真っ逆さまに落ちていく状態だそうです。

 「『dark flight』中の隕石が撮影されたことはこれまでなかった。世界の歴史でこれが初めてだ」と地質学者のHans Amundsenさん。同じ映像を撮影するのは「宝くじに3回続けて当たるよりも可能性が低いだろう」とのことです。とんでもなく貴重なものが撮れて良かったですが、まずは隕石が撮影者に当たらなくて何よりでした。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る