明治大学が、ソーシャルメディアを学生が安全に使うための心構えを教える漫画「明大SNSスタイル」を公開しています。就職活動中の大学生を主人公に、うかつなつぶやき投稿の危険性を説くのですが……美人の先輩が出てきたり、「ツイーテ」「リツイーテ」といったTwitterにそっくりなんだけど何かが違う単語が出てきたりと、エンタメ要素もちりばめられています。
主人公は、ぼっちでカレーを食べている俺たちみたいな大学3年生・小林聡史くん。他人の内定ゲットにイラッとし、美人の先輩・北野美優さんにホレてるものの言葉は一切交わせないという、典型的な鬱屈(うっくつ)もやし野郎です。
なんだかんだあって就職活動に励む小林君でしたが、ウザい感じの面接員に「何か君面白みがないんだよ」「パッとしないもんねー ハハハッ」と小ばかにされてしまいます。で、「今、明国テレビの面接終わったけど、○田っていう面接官の性格が最悪!」「ブラック企業」といった会社の悪口を「ツイーテ」。そしたら翌日、リア充な感じの知り合いに「すぐに消せ!」「とんでもないことになるぞ!」と注意されます。企業を実名で批判した書き込みが大規模に「リツイーテ」されて拡散したら、企業のイメージが下がって、損害賠償求められてもおかしくないんだそうです。……ふーん、ところでツイーテ、リツイーテってなんだよ! なんか響きいいな!!
というわけで「不用意な書き込みはやめようね」的内容になっているのですが……この漫画を参考にすると、企業を実名で批判したらいけないんだ、という気持ちになりそうですね。でも、面接官がイヤミなやつだったのは事実ですし、冷静に批判するんだとしたら、そんなに悪いことでしょうか? 怒りにまかせて適当に誹謗(ひぼう)中傷するのはまずいですが、毅然とした批判であれば損害賠償がどうのこうのということにはならなそうです。就職活動への影響などは、また別に考えなければいけないでしょうけれど。
やはり、SNSで一番大事なのは、自分の信念や理想と照らし合わせつつ、投稿の影響をよく考えることなんじゃないでしょうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 今話題の「Twitter炎上」もカバー スマホの情報モラル学べるアプリが登場
ストーリーが妙にリアルなんですが……。 - グリーが中高生向けに情報モラル教材を無料配布 「炎上事件」の実例が題材
炎上、カッコ悪い。 - 神奈川県が「悪ふざけ投稿はもう止めよう!」 相次ぐ“炎上”受け呼びかけ
「若者たちが軽率な行動により、大きな代償を払うことがないよう」県民総ぐるみで取り組んでいく意向。 - Twitterの誤投稿・炎上防ぐアプリ「つぶやきマネージャー」登場
あらかじめ登録したメンバーが承認した場合のみツイートが投稿される仕組み。これなら炎上しない? - ライフネット生命社長、物議醸したブログについて謝罪
問題のエントリはブログから削除した。