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niconicoなどに表示された偽Flash Player広告 米国Yahoo!の広告サービスから混入
不正な広告は米国のYahoo!の広告枠取引サービスに混入し、マイクロアドの広告配信サービス経由でniconicoなどのサイトに配信された。
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niconicoなど一部のWebサイトで、不正なソフトをダウンロードさせる広告が表示されていた問題で、広告配信会社のマイクロアドが詳細を報告した。
問題の広告は、マイクロアドの広告配信サービス「MicroAd AdFunnel」経由で配信されていた。Flash Playerの更新を促す通知に見せかけており、誘導に従うと不正なソフトがダウンロードされるようになっていた。
マイクロアドによると、提携先である米国のYahoo!の広告枠取引サービス「Yahoo! AdExchange」が日本に向けて広告を配信する際に、悪意ある広告が混入した。広告が配信されたのは、6月19日午前0時ごろから午前8時ごろまで、同社は午前10時ごろにYahoo! AdExchangeからの広告配信を停止した。その後Yahoo! AdExchangeは当該広告と関連するドメインをすべて特定して停止している。現在、マイクロアドはYahoo! AdExchangeとの接続を遮断しており、これ以上の被害拡大はないとしている。
niconicoでは18日午前9時から19日午前11時まで、問題となったサーバからの23万3518件の広告が配信された。ただしこの中には問題のない広告も含まれる。niconicoでは19日正午の時点でマイクロアド経由の広告はすべて停止した。
トレンドマイクロは、この問題についての対応方法を記載したページを準備した。新しい情報を随時公開していく。
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