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焼き鳥とプルプルが奇跡の合体! 冷え冷えプリプリで話題の「クールやきとり」は本当においしいのか!?

「冷やす必要があるのか?」「面白い」「おいしいのか?」……。見た目のインパクトが先行して好き勝手に言われ放題の「クールやきとり」を、実際に食べに行ってきた。

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 “ご当地やきとり”のフードエンターテインメント施設「全や連総本店 東京」が、8月6日〜9月30日までの期間限定メニューとして発表した「クールやきとり」が妙な話題となっています(紹介記事)。

 「ひんやり冷やしたプルプルコラーゲンジェルを、冷たいお肉に纏(まと)わせた」という、完全夏仕様の冷やきとり。ネットでは「冷やす必要があるのか」「ただの煮こごりじゃね?」など、興味と疑問が相反する声が飛び交っているもよう。

 ならば、確認するしかないな。お店へうかがい、実際に食べてきました!


画像 ドカン!

画像 厚みがある

 さぁ、来ました! 見た目は、確かに涼しげ。氷もビッシリ敷き詰められているし。……でもコレ、おいしいのか?



煮こごりじゃないです

 いざやきとりを手にすると、ズシッと重い。普通のやきとりだと思って臨むと、その重量に不覚をとります。そして、プルプルしてる。

 マジマジ見ると、氷の中に冷凍保存されたマンモスみたいな状況なんですけど……。


画像 こちらは「かしら」

画像 「つくね」。羊羹(ようかん)に見えてきた

 じゃ、まずは「かしら」の方からいただきます! と言っても、まず口の中に広がるはお肉じゃなくてコラーゲン。でもこのジェル、完全に「かしら」の味なんです。ダシ、効いてるわ〜。そして、新鮮!

 「皆さん最初は『ただの煮こごりじゃないの?』『やきとりの缶詰と何が違うの?』という感じで来られるのですが、食べてみるとやっぱり違うんですね」(料理長の鈴木さん)

 確かに! ゼリー感が全然違います。でも、どうしてこんなに新鮮なの?

「まったく別にダシを作って、それをコーティングしているんです」(鈴木さん)

 このコラーゲンを突き抜けると、お肉の部分に行き着きました。……あっ、おいしい! やきとりの肉汁的なものが流れ出て、スープと一緒に口の中で溶けるような感じ。一言で言うとジューシーですな。


画像 食べかけ御免


つくね、ヤバい

 続いては、「つくね」行きます。

「この調理法で一番おいしく作れたのが『つくね』なんです」(鈴木さん)

 いいんですかぁ、そんなにハードル上げちゃって。知りませんよ? じゃ、いただきます。……ウマッ! 正直、「かしら」の方は少し固くなってたけども、「つくね」は弾力がそのまんま! それどころか、柔らかさが逆に際立って感じるくらいで。

「『かしら』ももちろん好評なんですが、『つくね』の方は特に人気となっています」(鈴木さん)


画像 つくね、やべぇ

画像 中もちゃんとやらわかい!


実は、ハンバーグサイズ

 さて、1つだけ注意点をお知らせしましょう。この「クールやきとり」、予想以上に腹に来ます。たかだかやきとり2本だと思ってるようじゃ、完全に調子が狂う。

「やきとり自体は一本40グラム前後なんですが、ゼリーを入れると150〜160グラムくらいになります」

 およそ4倍になりますか!

「ボリューム的には、普通のハンバーグサイズくらいになります。なので女性の方だと、1本食べただけでお腹いっぱいになっちゃうようです」(鈴木さん)


画像 実は、ボリューミー


“プルップル”に行き着くまで、苦難の連続だった

 ついでに、この「クールやきとり」を開発したきっかけもうかがってみました。

「『夏は暑い』ということを意識しました。やきとりって通常は温かいものですが、『冷たくてもおいしいんだよ』とギャップを体験していただきたいと考えたんです」(鈴木さん)

 “冷たいやきとり”と言ってもいろいろあるはず。試作段階では、まずやきとり自体を凍らせてみた。しかし……

「そうすると、ものによっておいしいものとおいしくないものがすごく分かれちゃうんですね。他にも氷をかけたり、冷たいソースをかけてみたり……。でも、どの調理法も中途半端でした」(鈴木さん)

 現状の『クールやきとり』に行き着くまでは、苦難の連続だった。いや、行き着いてからも苦難の連続。

「試作段階では、コラーゲンの固さを何段階も試してみました。最初は持って崩れないよう、固めに作ったんですね。でもそうすると、口の中で溶けきれずに残っちゃう。反対に緩くしすぎると、持った時に落ちちゃう。この“固さ”設定には、非常に苦労しましたね……」(鈴木さん)

 でも、そうした苦労を経て“プルップル”なジェルができあがりましたよ!



 最後に、気の早い質問を。「クールやきとり」への反響があまりに大きければ、来夏に提供される可能性もありますか?

「いや、同じやきとりにはしないです。“冷たいやきとり”提供の可能性はありますが、今年と同じスタイルではやりません」(鈴木さん)

 これは聞き捨てならない。今年じゃないと食べられない、スルーできない、プレミアムなやきとりなわけです。しかも1日20セット限定!

 「クールやきとり」は、2本セットで380円(税別)。好評販売中です。


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