「ロンギヌスの槍を月に」プロジェクトへ反対意見広がる 宗教的イメージ懸念、ネットでは賛否両論
エヴァンゲリオン20周年公式プロジェクトとして、実際に「ロンギヌスの槍」を月面に刺すことを目標として進められていますが……。
エヴァンゲリオン20周年公式プロジェクトとして発表された「ロンギヌスの槍を月に刺すプロジェクト」。現在、目標金額1億円に対し3330万円が集まっていますが、ネットではこのプロジェクトに反対する声も広がっているようです。
発端となったのは、ブログ「文系宇宙工学研究所」が掲載した「『ロンギヌスの槍を月に刺すプロジェクト』に反対します」というエントリ。海外ではある種のシンボルとして扱われたり、信仰の対象とされたりもしている「月」に対し、キリスト教の聖遺物と同じ名前を持つ「ロンギヌスの槍」を刺すという行為は、特定の宗教の人たちを傷つけたり、宗教問題に発展したりする可能性があるのではないか――というのが主な主張です。
「日本は宗教に対して寛容な国ですが、外に目を向ければとても繊細な問題です(略)。世界はエヴァンゲリオンを知らない人の方が大多数なのですから」(ブログより)
記事は1月31日に投稿され、現在までに4800回以上ツイートされるなど波紋を広げています。中には「アマチュアが月に到達した証に小さなモニュメントを残すだけと考えればそう目くじら立てる話ではないとは思う」「じゃあ、なんの為なら『人類の共有財産(月)にどうこう』していいんだろう?」など反論する声もありますが、一方では「大いに納得」「もしかしたらどこかの宗教の信者にとって耐えがたい屈辱になるかもしれないというリスクは確かにある」「宗教というのはヘタに触れると、最悪、人が死ぬ、戦争が起こる、というリスクを考慮した上でのプロジェクトには見えない」などブログの内容に賛同する声も多く見られます。
プロジェクトでは長さ240ミリのチタン合金製(予定)のロンギヌスの槍を、ロケットで月まで運び、実際に月面に刺すことを目標としています。スポンサー募集終了は4月5日、月への打ち上げや月面への槍の放出は日本の民間団体「HAKUTO(ハクト)」が行う予定。
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