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2015年の開発情報を大量ゲット!──艦これ提督的「ゲームマーケット2015大阪」索敵報告喜べ! 川内、 あの“夜戦”ゲームが復活するぞ(2/3 ページ)

新作登場はやや落ち着いたものの、2015年の出荷を目指して作業が進んでいるゲームタイトルの情報に接す。そこには海戦デザイナーとして伝説的なあの名前もあった。

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あの“夜戦”ウォーゲームが復活予告!

 a-gameの試遊卓では、第2次世界大戦の空戦を扱った“カード”ウォーゲームとして人気の高いDVGの「Down in Flamies」(DIF)で現在翻訳を進めている日本語版の体験戦闘を体験できた。

 DIFは、プレイヤーが1機を操縦して敵の側面、背後を取るべく手札の機動カードを繰り出し、相手はそれを振り切るべく敵の出した機動カードを“打ち消す”機動カードを繰り出すという、「空中で追いつ追われつの操縦技術を繰り広げる激しいドックファイト」を堪能できる。

 欧米ではすでに人気の高い空戦カードウォーゲームで、日本でも英語版で戦っているウォーゲーマーもいるが、やはり日本語版だとカードの理解がすばやく、空戦のスピード感を多くの“日本人パイロット”も体感できる。現在のところ、5月のゲームマーケット2015春で販売を開始する予定で作業を進めているという。

敵機を追う! 振り切る! のドックファイトをスピード感と共に堪能できる戦術級空戦“カード”ウォーゲーム「Down in Flamies」は、5月出荷予定の日本語版を体験できた

 なお、中黒氏は、戦術級の水上砲雷撃戦ウォーゲーム「アイアンボトムサウンド」を2015年中に再販する計画を進めていることを明らかにした。アイアンボトムサウンドは、太平洋戦争中に“鉄底海峡”で発生した夜戦を扱う戦術級の水上砲雷撃戦ウォーゲームで、1982年にホビージャパンから出版している。艦艇データを砲塔1基単位から細かく表現したのが特徴で、戦闘処理手順も命中箇所の判定から撃った艦砲と当たった場所の装甲を照合して貫通したかを判定し、貫通したら損害の判定をするという、精密なゲームデザインが特徴だ。

 アイアンボトムサウンドは、ルールを改定した第2版が米国で登場しているが、今回日本で再販するのはホビージャパンの第1版をベースにオリジナルデザイナーのジャック・グリーン氏(おおおっ!)が改良を加えるとのことだ。

夜戦にフォーカスを当てた「アイアンボトムサウンド」が2015年に復活する予定だ

艦船データは砲塔1基単位で再現。装甲の厚さは艦の場所によって異なり、命中した砲弾が装甲を貫通すれば被害が発生する

War in the Pacificの作業が進むサンセットゲームズ

 サンセットゲームズのブースに展示していたウォーゲームは、水上砲雷撃戦の「聯合(れんごう)艦隊」と戦国時代マルチプレイヤーゲーム「戦国大名」と従来ラインアップをそろえていた(午後になって委託販売のカードゲーム「俺の艦隊2」が店頭に並んだ)。

「戦国大名」「聯合艦隊」と人気の高い再販タイトルなどのボードウォーゲームと午後になってようやく届いたという「俺の艦隊2」、そして、ユーロ系ボードゲームを展開していたサンセットゲームズのブース

 太平洋戦争戦略級の伝説的タイトル「War in the Pacific」(WITP)は、現在も復刻作業を進めていて、発売予定は12月8日を“目指している”。ルールブックやマップ記載文の構成と翻訳文を読みやすくするための見直し、そして、ルールの明確化を進めているところだ。

 サンセットゲームズの古角博昭氏は自身のブログでWITP復刻作業を紹介しているが、そのなかで、パッケージデザインについて言及している。WITPというと、SPI版の“伊17に雷撃されて黒煙を上げて沈没寸前の空母ワスプ」の写真が有名だが、古角氏はパッケージデザインについて、「イマ風にしないと」と述べて、現在流通しているゲームパッケージのテイストを取り入れた新しいデザインへの変更も検討しているという。

 過去の名作を復刻するプロジェクトでは、次回候補作としてSPIが出版していた「ドイ南方軍集団」を検討中であることを明らかにしている。また、再販希望が多い「太平洋艦隊」も依然として検討中で、準備作業はほぼ終わりに近いとのことだ。

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