艦これ提督にお勧めしたい「ゲームマーケット 2015春」ウォーゲームブースツアー:ニッチなのに大規模散財の予感(2/2 ページ)
艦これ提督の諸君! 春イベント「第十一号作戦」は順調かな。クリアした君も苦戦しているあなたも、5日はゲームマーケットで“硬派”な艦娘にあってみないか。
新作続々の一般“ウォーゲーム”ブース
世間一般的には人狼バリエーションにユーロゲーム、カードゲームなどなどが主流のボードゲームだが(み、み、認めてしまうのね……)、“長い歴史を誇る”ウォーゲームサークルも健在だ。ゲームマーケット2015春では、“G”エリアにウォーゲーム関連ブースがまとまっている。新作を投入する同人レーベルも多い。ここでは、新作情報を中心に紹介しよう。
「さいたまオフライン」(G02)は、ウォーゲーム雑誌「SLGamer」の新刊Vol.11を発売する。付属するのは三国志がテーマで11人まで参加できるマルチプレイゲーム「猛虎三国志」だ。TDF(Tachibana Design Factory)(G03)の新作も“三国志演義のストーリー全体を再現できる”(TDFのデザインノートより)「三国戦記」だ。プレイヤーが操る武将を劉備と曹操、孫権に限定してプレイ時間の短縮を図り、劉備の特別ルールと中小国が影響する勝利条件でゲームバランスを工夫したという。価格は1000円。
「千葉クラブ」(G06)では、日東紅茶とよっちゃんイカをセットにした「お茶セット」を販売する。“付録”として桶狭間の戦いを扱ったボードウォーゲーム「血戦 桶狭間の戦い」と10ページのつもりで作り始めたら18ページになってしまったというデザイナーズノートを用意している。価格は1000円で限定30セット。これに、「太平洋戦記パッケージデザインカップ」が付属する「デラックスさん」も販売予定。限定20セットで価格は2000円だ。
「グループ乾坤一擲」(G35-36)は、新作として日本空母戦記シリーズ最終作「暁の真珠湾」を発売する。価格は1500円。真珠湾攻撃をテーマとしているため、勝利条件でゲームバランスをとる一方で、史実の真珠湾攻撃で第2次攻撃を行った場合を想定した設定や、日本海軍の意図を察知した米国指導者が迎撃を決断した設定など、仮想戦がメインになる。
「ウォーゲーム設計局」(G27)は、第2次世界大戦の独ソ戦で1941年6月26日に発生したルーマニアの港湾都市コンスタンツァに対するソ連駆逐艦「モスクワ」「ハリコフ」の艦砲射撃という、超絶マイナーな戦いを扱う「コンスタンツァ砲撃戦」を発売する予定だ。
「AlphaStrike」(A08)では、東西冷戦を10分間で再現する名刺サイズのボードゲーム「Cold War:ASIA Superpower on the card」に、帆船時代の海戦を扱う戦術級はがきサイズウォーゲーム「戦国水軍2」、そして、太平洋戦争の砲雷撃戦を再現するはがきサイズコンポーネントのミニチュアウォーゲーム「戦艦大和2」を新作として販売する。
「こげこげ堂」(C12)は、空母戦カードゲーム「空母対空母 決戦カクーノ沖海戦」を販売する。価格は500円。「帝国」(日本軍)パッケージと「合衆国」(米軍)パッケージがあって、それぞれ1つだけでもゲームはできるが、帝国と合衆国をそろえるとフルゲームが可能になる。
2種類のカードでゲームをデザインする「二種カードゲー企画」の参加作品で、日本軍と合衆国軍でそれぞれ戦闘機と艦上爆撃機、そして、空母1隻を表すプレイシート(赤城、加賀、蒼龍、飛龍、エンタープライズ、ヨークタウン、ホーネット)を使って空母戦を行う。簡単シンプルなゲームデザインながら、索敵、空母における航空機運用、索敵機と攻撃隊の編成、上空直衛、練度、対空砲火と、ボードウォーゲームに相当する内容を組み込んでいる。
「鯖書店」(G23)は、中国共産党軍が1934年から実施した作戦を扱ったカードゲーム、題名はそのものずばり「長征 the Long March 1934-1935」を販売する。価格は3000円。プレイヤーは敵(中国国民党軍)の撃破のほかに、中国共産党内部の権力闘争にも勝利しなければならない。自分の影響力を高めて業績を上げ、長征の最後に最も業績を上げたプレイヤーが勝利する。
このほかにも、岡山のゲームショップ「iOGM/BOARDWALK」(G31-32)や、横浜のウォーゲームサークル「YSGA」(G12)、同人レーベルの「マケドニア本舗」(G33)、平田晋策著作集刊行会(G34)などが、ウォーゲーム専門誌バックナンバーや同人レーベルのウォーゲーム、プレイエイド、関連著作冊子などを販売する。
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