2015年に出版された書籍の中から、内容の優劣を問わず、タイトルのみのインパクト、美しさ、面白さが際立つものを表彰する「第8回 日本タイトルだけ大賞」(関連記事)。今年の大賞は「やさしく象にふまれたい」に決定しました。なんだこの読みたさ。
12月23日のニコニコ生放送にて行われた本戦のノミネート作品には「隠密 味見方同心(四) 恐怖の流しそうめん」や「【至急】塩を止められて困っています【信玄】」「あなたってよく見るとドブネズミみたいな顔してるわね」など、どれも気になるタイトルがずらり。 その中から視聴者参加の公開審査により2冊に絞り込まれ、「やさしく象にふまれたい」と「学年トップのお嬢様が1年で偏差値を40下げてギャルになった話」の一騎打ちに……!
視聴者からは「やさしくギャルに踏まれたい」でいいのではないか? というコメントも数多く飛び出し、本戦は軽くドMな雰囲気に包まれましたが、結果として「やさしく象にふまれたい」(オノツバサ著、七月堂刊)が大賞を受賞しました。書籍の中身は審査の対象ではないので審査委員の皆さんもどのような内容なのかはまったく知らないそうです。純粋なるコピーの力の勝利。おめでとうございます!
ちなみに残念なタイトルに与えられる残念賞には「偏差値がめっちゃ上がる、なう」が選ばれたほか、審査委員の個人賞も発表されました。
過去には「できる男は乳首で決まる」「奥ノ細道・オブ・ザ・デッド」「月刊円周率 2月号」「仕事と私どっちが大事なのって言ってくれる彼女も仕事もない。」という興味本位で思わず手に取りたくなる秀逸なタイトルが受賞してきたこの大賞。「やさ象」が新たな歴史を刻み、タイトルの吸引力のすごさを改めて実感させられることとなりました。来年出版される“インパクト勝負”な書籍たちも楽しみです。
(高城歩)
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いろんな意味で内容が気になります。