子どもがおもちゃを自分で制作できる、見た目もポップな3Dプリンタがアメリカで発表されました。その名も「ThingMaker」。製造元はバービー人形で有名な米Mattel, Inc.、リリースされるのは今年の秋、価格は299ドルです。
「ThingMaker」は難しい工程を省くことで、アクションフィギュアやアクセサリなどを手軽に制作できて、かつ簡単に3Dプリントできるところが大きな特徴です。出力中のオートロック機能や、出力後に熱を持つプリントヘッドを収納するといった安全面も考慮されており、子どもでも3Dプリントを楽しめます。
制作の流れはいたって簡単。iOSおよびAndroidに対応した3Dモデリングアプリ「ThingMaker Design」を使用して、パーツをブロックのように組み合わせて3Dモデルを作成します。できあがった3Dモデルはうまく出力されるよう色分けしてバラバラにしてくれます。このデータをワイヤレス通信で3Dプリンタ「ThingMaker」に送り、実物のパーツとして出力します。最後にパーツを組み立てて、おもちゃの完成です。
通常3Dプリンタでものを制作する場合、操作も難しく習得までに時間がかかる3Dアプリケーションを利用します。また3Dモデルも出力用データとして破たんしていないかをチェックする必要があります。3Dプリンタ側でもうまく出力されるよう、細かい設定も行わなければなりません。「ThingMaker」は、これらの手間となる部分をなくすことにより、3Dプリンタを利用したおもちゃの制作が、とても簡単にできるようになっています。
これまでメーカーが行ってきた、デザインや製造といった、おもちゃになる前の過程が楽しめる3Dプリンタ。「ものづくり」を通して誕生から立ち会ったおもちゃは、愛着もよりいっそう湧くことでしょう。
(Jun)
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