東京都千代田区にある「未来食堂」で、18歳未満のみが入場できる会員制サロン「サロン18禁」が開催されます。
神保町駅から徒歩3分、日本教育会館の地下1階に位置する「未来食堂」は、日本IBMやクックパッドでエンジニアとして働いた経験のある、小林せかいさんが開業した飲食店。客の要望に合わせて小鉢の料理を作ってくれる「あつらえ」や、店の仕事を50分手伝うと1食サービスしてもらえる「まかない」など、今までの飲食店になかったユニークなシステムで話題になりました。
その未来食堂が3月13日から毎月第2日曜日の11〜18時に、18歳未満のみが入場できる会員制サロン「サロン18禁」をスタートさせます。
サロン利用の際は年齢を証明できる書類を持参し、会員証を作ります。料金は初回1500円、会員証の提示で1000円、フリードリンク、フリーフードで入退店は自由です。
「18歳以上が入店するには会員の紹介が必要」などの基本的な取り決め以外は、18歳未満の正会員の決めた方針が優先されるサロン18禁。これからどのような空間になっていくのでしょうか。
小林せかいさんコメント
昨今、社会では子ども食堂といった取り組みを始めとした、「子どものための居場所づくり」が活発化しています。孤食、貧困に苦しむ子どもなどに対して、大人が主体となってこれらの問題を解決しようと奮闘しています。しかし、いくつかの場所を視察しましたが、そこはどこまでも子どもは子ども扱いされ庇護される対象でした。
子どもだった頃の私は、子ども扱いされる場所には行きたくありませんでした。ましてや説教臭い大人たちがいる空間に行くくらいなら一人でご飯を食べているほうがマシだと考えている子どもでした。
確かにこの「サロン18禁」は、例えば貧困の子どもに対してのアプローチとしては不正解です。しかし、この新しい試みがその対象を考えていない(ように見える)ことをもって一概に切り捨てられるのは不当だと考えます。“困っている子ども”だけが“子ども”ではないのです。
フラットに、自由に。
誰も見たことのない新しい砂場を用意しました。
あらゆる既存の道徳観念から離れ、そこで起こることは何でしょうか。
未来食堂は「誰もが受け入れられ、誰もがふさわしい場所」を目指し日々精進してまいります。
これからもよろしくお願いします。
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(神奈川はな)
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