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熊本地震でのLINEの対応に疑問の声 電話回線に負荷が集中する恐れ

災害直後は控えたほうがいい。

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 熊本県で最大震度7の地震が発生した直後のLINEの対応に疑問の声が寄せられている。

 4月14日、地震直後の22時21分にLINEの公式Twitterアカウントが熊本在住の家族や友人の安否確認をしたい人向けに「電話がつながりづらい場合、スマホのネットがつながっていればLINEの通話機能が利用可能です」とハッシュタグ付きで投稿。次いで23時16分にLINEから固定電話や携帯電話にかけられる「LINE Out」機能で、「日本国内の番号への発信を1通話最大10分まで無料化」したとして、「家の電話やLINEでつながっていない方への安否確認にご活用ください」とツイートした。


LINEの対応 「LINE Out」はとても便利なサービスなのだが

 ツイートはたちまち拡散。15日11時までに14万5000ほどリツイートされている。「LINE Out」はデータ通信を利用しているが、音声通信網とも相互接続している。そのため、携帯電話や固定電話のネットワークに負荷をかける恐れがある。震災直後は輻輳(アクセスが集中して電話がつながりづらくなること)を助長するため、安否確認にはなるべく電話を利用しないよう公共機関は呼びかけている。本来は各キャリアが用意する災害用伝言板を使うのが鉄則だ。

 ネットでは「貴重な帯域を圧迫している」「むしろ迷惑なんじゃないか」と多くの批判の声が寄せられることに。LINE側もこのことに気付いたのか、前回のツイートから約2時間後に「先ほどご案内したLINE Outは回線に負荷が集中する恐れがあるため、緊急性が高い場合のみご利用いただくようご協力をお願いします」と訂正する事態となった。


 「LINE Out」は有用なサービスだ。しかし、緊急時でもLINEで通話したらつながりやすいという刷り込みは避けなければならない。

LINEの対応 LINE Out

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