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ウサマ・ビンラディン暗殺から5年 米CIAが「あの日」の作戦をTwitterで振り返る

まるで5年越しの実況中継。

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 2011年、米軍は国際テロ組織「アルカイダ」の最高指導者、ウサマ・ビンラディンを急襲し殺害。5年が経過した5月1日、米CIAが、作戦の詳細をTwitter(@CIA)で公開した。



地図 作戦目標であるビンラディンの屋敷を示す航空写真(画像はCIA公式アカウントより)

 一連のツイートはハッシュタグ「UBLRaid」のほか、公式サイトにまとめられている。概説では、同作戦の成功を「CIA主導による高度な情報活動と分析の最高到達点であった」としつつ、ビンラディンの屋敷にまつわる情報や、作戦の事前準備が語られた。



屋敷 屋敷は高い壁と有刺鉄線に囲まれ、ゲートは二重構造。ネットや電話の回線もない。ゴミも自前で焼却と、不自然なまでに外界と遮断されていた(画像はCIA公式アカウントより)


 CIAは5月2日0時59分のツイートにて、「東部夏時刻13時25分より、我々は強襲作戦を、今日起こったかのようにツイートします」と宣言。作戦開始から成功までの推移を当日と同じ流れでつづっている。なお、一連のツイートは林司さん(@Archangel_HT)が、詳細に翻訳。「これらの呟きはすべてアメリカ東部夏時刻(標準時+4時間)なので、パキスタン現地時刻(標準時-5時間)とは9時間ずれています。つまり、強襲作戦は深夜から早朝です」と補足している。



 ツイートには作戦のゆくえを見守るオバマ大統領の写真も添えられ、当時の状況を生々しく再現。強襲作戦の経緯が5年越しの実況のようにつづられたことは、国内外で大きな注目を集めた。林司さんは翻訳を終えた後に、ビンラディンは諜報への対策が適切すぎたがゆえに発見されてしまったと分析している。



(沓澤真二)


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