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米Googleは、開発中の自動運転車が歩行者と接触した際に、車から粘着シートを露出させて歩行者をくっつけるというアイデアの特許を取得しました(米国特許番号9340178号)。
今回Googleが特許を取得したのは、まさに「グーグル車ホイホイ」ともいえるシステムで、歩行者などが車に接触した際にボンネットから粘着シート状の層が飛び出して、歩行者を車にくっつけます。
このシステムには歩行者が跳ね飛ばされて重傷を負ったり、跳ね飛ばされた歩行者が後続車との多重事故の原因となるのを防ぐ狙いがあるようです。また、このシステムが採用されれば今後、ひき逃げ事故が減少する可能性もあります。
特許申請時の資料では衝撃が生まれた際に、卵の殻のような外部保護層が割れて粘着シートが登場するというシステムが考案されています。図面を確認してみると外部保護層と粘着層の間には空気層が存在しており、この層がキーポイントのようです。
今回のシステムは「さすがGoogle!」ともいえる発想ですが、素肌が粘着層に触れた場合に痛みを感じないのか。また車体の側面や下部に人が張り付いた場合に、タイヤや車の下に体を巻き込まれないのか。どうやってはがすのかなど、粘着層の強度やくっつき方には研究・改良が必要です。
Googleは人工知能(AI)が車を自動運転するシステムの開発も進めており、今後の発表に期待が高まります。
(Kikka)
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