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電子マネー”iD”の決済キャンセルを巡る動画が物議 iDの仕様やマックの運用ルールについていろいろ聞いてみた

さまざまなうわさが飛び交っています。

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 「やりなさい!」「できません!」――マクドナルドの店内で大声をあげる客と店員のやりとりを収めた動画がTwitterなどで話題になっています。男性はどうやら、別の電子マネーを使ったつもりが“iD”で決済されてしまい、キャンセルを申し出たものの現金での返金でしか対応してもらえないことに抗議している様子。ここから「キャンセルしてほしい」「キャンセルはできない」という押し問答に発展したようです。

 ネット上では男性の激高ぶりが注目されましたが、”なぜこういった押し問答が起きたのか”を予想する声も出ており……

  • 店員がiDとEdyを混同してしまったのでは?
  • iDは解約しても決済できてしまう(らしい)ため、解約したiDで決済することでカード会社のブラックリストに入れられることを危惧(きぐ)したのでは?
  • 決済キャンセルではなく返金で対応すると、クレジットカードや電子マネーを現金化できてしまうことになり、それはそれで問題なのでは?
  • そもそも決済をキャンセルできないのがおかしい

など、真偽不明のものを含め、さまざまな意見が交わされています。

 当初は男性を非難する声が多かったこの動画ですが、臆測が飛び交ううちに「もしかすると、仕組みが悪いだけなのでは」という声が上がりはじめます。実際のところiDを巡る運用ルールはどうなっているか、マクドナルドとiDを提供するNTTドコモに問い合わせてみました。


iDの運用 iDのサイトより)

 マクドナルドによると、レジの仕様上(マクドナルドの独自仕様のレジかは不明)iDに限らず電子マネーを誤って使用した際は決済キャンセルではなく現金による返金での対応となるそうで、広報担当者は「今回お客さまにご迷惑をお掛けしたことは大変申し訳なく思っている」と語っていました。うわさされている電子マネー現金化に関しては、「問題がないことを該当部署に確認している」とのことです。

 またNTTドコモは、”解約しても決済できてしまう”といううわさに関して「iDの利用停止の際は電話等による利用停止申請とは別に携帯電話に残っているクレジットカード情報を削除する必要があり、そのカード情報が削除されない限り、金額にかかわらず決済されてしまう可能性はある」と説明。”ブラックリスト入りを危惧していたのでは?”という疑問に関しては「利用限度額を設定できるなど過度な使いすぎが無いよう配慮はしているものの、ひも付けられたクレジットカードの状況によってはブラックリスト入りの可能性は必ずしも否定できない」とのことでした。


iDの運用 いろいろ入り組んだ事情があったのです……(マクドナルドのサイトより)

 動画の細かなやりとりの真偽は不明ですが、ネットでは「”Edy”と”iD”は聞き間違いやすいので、名前だけでもなんとかしてほしい」と後発のiDを批判する声も上がっているようです。確かに……。

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