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知ってるようで知らない? 動画で分かるセメント・コンクリート・モルタルの違い

映像で見ると納得。

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 セメント・コンクリート・モルタルは、建築業界人でもない限り、建材を固める材料としてなんとなくまとめて認識してしまうものですが、もちろんそれぞれ別物。これらの区別を説明した動画が、アメリカのテレビ番組「This Old House」のYouTubeチャンネルから配信されました。一般社団法人セメント協会の記述も参考に、違いをハッキリさせましょう。

 まず覚えておきたいのは、セメントがコンクリートやモルタルの材料であること。その用途で一般的に用いられているポルトランドセメントは、石灰石と粘土を混ぜて焼いた「クリンカ」と、石膏から構成された粉末。水や液剤と混ぜて練ると硬くなる性質があり、一般建築や土木工事に用いられています。


セメント セメント。コンクリートやモルタルの基礎となる

練り1練り2 水で練って使います

 コンクリートは、セメントと水、細骨材(砂)、粗骨材(砂利など)を混ぜたもの。耐火性や耐久性といった利点があり、建物の基礎などに使われます。押される力には強いものの、引っ張る力に弱いという短所も。これを補うため、芯に鉄筋を配したものが鉄筋コンクリートです。


材料 セメントと砂、砂利を混ぜて水で練るとコンクリートに

ミキサー ミキサー車で練られたコンクリート

鉄筋 鉄筋コンクリートの施工

 モルタルはセメントを水と砂で練り混ぜたもの。コンクリートとの違いは粗骨材の有無です。強度はコンクリートより落ちますが、ペースト状で施工しやすいため、レンガや石の目地材や、外壁の仕上げに用いられます。


モルタル 練ったモルタル。粘性が高いペースト状に

施工 レンガや石のすきまを埋める接着剤のような使い方

 これらの言葉は、不動産の物件紹介でよく見かけます。違いを覚えておくと、部屋探しのときに少し役立つかもしれません。


(沓澤真二)


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