「本当に1枚の紙でつながっているの!?」と言いたくなるほどの繊細さを備えた切り絵を作り上げる新進気鋭の切り絵作家が島根県で活躍しています。立体切り絵作家のSouMaさんは立体という従来の「切り絵」の概念を覆した作風で注目を集めています。
切り絵は図案を考えて下絵を描くことから始まり、黒い紙など実際に切り抜きたい紙と下絵をホッチキスなどで貼り合わせて、デザインナイフなどでカットするというのが一般的です。
しかしSouMaさんは似顔絵などの作品を除いて、下書きを作ることはありません。頭の中のイメージで紙を切っていくため、2度と同じ作品は作れないとのこと。これは切り絵を始めた幼少期から変わっていないそうです。
またこれまでに美術やデザインの学校に行ったことはなく、完全に独学で作り上げられた世界観は壮観。緻密なカットに加え、紙を線香でわざと焦がす、濡らしてから伸ばすなど独自のテクニックが光る作品は個展やメディアで絶賛されています。
そんなSouMaさんになぜ立体の切り絵を作り始めたのかをお伺いしたところ「そもそも『これが切り絵』と思って創作をしていたわけではないので、想像したものがたまたま立体でそれを形にしたという感じです」とのこと。最近は「自由」などの作品に代表されるように羽や宝石をモチーフにした作品が多いのだそうです。
これから切り絵を始めようと思う方に向けては「キレイに作ることに拘り過ぎずに、個性を形にできるようになれば面白くなると思います。技術はハマれば自然と上達すると思いますし、そしてとにかく好きでいることです」とのメッセージをいただきました。
SouMaさんは10月3日まで大阪・大丸梅田店 15階イベントホールで作品を展示、販売。今後の活躍にも期待が高まります。
(Kikka)
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