11月22日早朝、福島県沖でマグニチュード7.4の地震が発生(関連記事)したことを受け、「Pokemon GO(ポケモンGO)」を提供するNianticが取った対応に称賛の声があがっています。対応の内容はもちろん、地震発生からわずか28分後というスピードにも注目が集まりました。
地震が発生したのは5時59分。それから28分後の6時27分、「ポケモンGO」公式アカウントはTwitterで次のように告知しました(関連記事)。
福島県、および東北沿岸部に津波警報が出ています。ラプラスの出現に関しては状況が確認できるまで停止致します。
「ポケモンGO」では地震当時、東北復興支援の一環として、岩手・宮城・福島の沿岸部で、レアポケモンの1種「ラプラス」が出現しやすくなるイベントを実施中でした。ラプラスはゲーム中では非常に貴重なポケモンで、そのままイベントを続行していれば、津波の危険がある沿岸部にユーザーが集まってしまった可能性も。出現停止の告知を受け、Twitterでは「対応早い」「こんな迅速な対応できるのか……」「これはすごい」など驚きや称賛の声が多く寄せられました。
その後Nianticは、現時点での状況を考慮し、23日までの予定だったイベントを前倒しで終了することを発表(関連記事)。あらためて振り返ってみると、地震発生が5時59分、出現停止のお知らせが6時27分、イベント終了決定が14時56分。これだけ大規模なサービスで、しかも早朝、なおかつ東北3県との連携イベントという難しい状況下で、ここまで迅速な決断・対応ができたのは驚異的と言えます。
「ポケモンGO」をめぐっては、ゲームに熱中するあまり私有地に立ち入ったり、運転中にゲームをプレイしたりといったネガティブなニュースが続いていましたが、この件でNianticの対応を見直したといった声も一部では見られました。ラプラス出現停止の背景や理由についてNianticに問い合わせたところ、「状況を総合的に判断しての対応です」とのことでした。
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