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スマホゲーム音痴のおじさんに「チェンクロ3」をやらせてみたら魔法使い(物理)のアリーチェさんにハマった

おじさんのツボは変なところにあるものなのです。

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 セガのスマートフォン用RPG「チェインクロニクル3」(チェンクロ3)が、11月24日からサービスを開始しました。新たな第3部の物語が始動し、そこから始めても楽しめるとのふれこみ。それが本当なのか試そうと編集部が判断したらしく、門外漢の筆者にレビューの依頼が来ました。普段はチェンクロはおろかスマホゲーム自体を遊ばないのですが、果たしてどうなることやら。


タイトル 大型アップデートにより第3部が開始。第1〜2部も並行して遊べます

 最初に遊んだセガ作品が「ペンゴ」(1982年、アーケード)だった程度に古くからゲームに親しんできた筆者ですが、本格的なスマホのRPGは今回が初めて。チュートリアルで「黒の軍勢の脅威に義勇軍が立ち向かう」という第1部〜2部のストーリーや基本システムをざっくりと把握し、いよいよ第3部の開幕です。


3部開始 チュートリアルは第2部までと共通で、終了後は第3部からでも始められます

 第3部の舞台は第2部の5年後。既に義勇軍が黒の軍勢を退け平和を迎えた世界で、見習い大工のヘリオスを主人公に物語は進みます。しかし復興中の王都に新たな脅威が現れ、彼は戦いへいざなわれていくことに。


ヘリオス 伝説の義勇軍に憧れる少年、ヘリオス(声:内山昂輝)

 この非常事態に、かつて義勇軍で活躍した面々が集結し、ヘリオスに協力。チュートリアル時点では新米騎士だったカインも、今では派手な鎧を着込んで立派になっています。過去エピソードの人物が大物として登場する展開は、ほかのエピソードでも随所に盛り込まれており、事情を知らないながらもグッと来るものがあります。


旧カイン 第1部のときのカインさん

新カイン 第3部のカインさん。出世した感すごい

 クエストを始めて物語を体験し、戦闘に挑むのがゲームの基本。戦闘システムは迫り来る敵を迎撃し、自陣への侵入を防ぐタワーディフェンス方式です。個人的に、敵の進行を待つだけでは退屈だと勝手に思っていたのですが、敵が飛び道具や回復魔法を使うなど、待っているだけでは劣勢になる状況も。いざというときは「打って出る」判断も必要となるので、戦闘ごとに戦略を練る楽しさがあります。もっとも、強いフレンドの協力が得られれば、序盤くらいはパワープレイでも進められます。


前進 相手の飛び道具を騎士が盾で防ぎつつ前進して倒すのがセオリー

 手探りでプレイを進めていくうちに、ヘリオス編第1章第1話は終了。すると別の主人公である魔法使い、アリーチェの物語が解放されます。ここが「チェインクロニクル」の「チェイン(連鎖)」たる部分で、第3部には5人の主人公が登場。それぞれの物語が交錯し、1つの大きな流れとなっていくのが特徴です。初めて最高のSSRを引けたキャラということもあり、さっそくアリーチェ編を始めたのですが……これがとんでもなくツボにハマるキャラでした。やばい。


アリーチェ アリーチェ(声:高木友梨香)

 アリーチェは魔道改造を受けた「刻印者」でありながら、その力を扱うことができず研究室から放逐されたという、重い過去を背負う少女。しかしそれを表に出すことなく、魔法学園の普通科で級友と普通に明るく過ごしています。序盤だからかもしれませんが、コミカルな青春物語がゆる〜く展開。


アリーチェ編 ときおりつらい記憶を思い出しつつも、明るく振る舞うあたりがいとおしい

 筆者のツボに入ったのは、アリーチェが魔法使いのくせに魔法が苦手なところ。なんと固有アビリティが「近接攻撃力が上がる反面、遠距離攻撃力が下がる」というものなんです。おかげで一応魔法で遠距離攻撃はできるものの、威力は豆鉄砲レベル。代わりに槍で突くとめっぽう強いです……つうか装備、杖じゃなくて槍かよ!


前向きな少女 アビリティ「前向きな少女」により、前衛向けの能力に。魔法使いとはなんだったのか……

 しかもSSRの場合は、敵陣にいると戦闘力が上がるという物理で殴る気満々のアビリティまで所持。魔法使いのくせに先陣を切ると強い、なかなか類を見ないキャラクター性がすっかり気に入ってしまいました。攻めの判断が重要な戦闘システムとマッチしていることもあり、パーティの主力として重用しています。


未完成の刻印 敵陣にいると攻撃力やクリティカル発生率が上がる「未完成の刻印」

魔法 魔法だと威力は微々たるもの

槍 前に出て槍で殴ると……つええぇっ! この際だからもう魔法使いはやめて、「戦場のヤリキュリア」とか名乗ろう(提案)

 ほか3人の主人公も、劇団に拾われ女優を目指す記憶喪失の少女エシャル、「金属の卵」から出てきた謎の自動人形セレステ、鬼族でありながら角を持たぬ孤高の剣士アマツと個性豊か。それぞれの物語のテーマも「戯曲」「幻想譚」「修羅伝」とバラエティに富み、違った気分で楽しめます。


エシャルセレステアマツ 順に、エシャル(声:大橋彩香)、セレステ(声:川澄綾子)、アマツ(声:中村悠一)

チャート 各物語の進行状況を、俯瞰して確認しつつ進められる

 主人公以外にも900人以上のキャラクターが登場。脇を固める面々にちゃんとそれぞれの物語が用意されているのも、チェンクロの特徴です。ガチャなどでキャラクターが加入すると、そのサブクエストが解放。プレイするとおのおのが「戦う理由」が見えてくるあたりが、昔「水滸伝」を愛読していた筆者のハートをつかみました。全身に花をまとった奇抜な弓使いに悲しい過去があったり、怪談好きの芸能人っぽいおじさんがホラーコメディーを展開したりと、脇役にも思い入れが生まれる内容になっています。


シェロム 花を身にまとったシェロムさん。この奇妙ないでたちの人にも、それなりの悲しい事情があるのです

エステバン 顔といい語り口といい、工業デザインも得意な“あの人”を想起させるエステバンさん。研究の過程で得た各地の怪談を話すのが趣味だそうです

 さて、筆者のようにスマホゲームに不案内な人間は、「課金ガチャ」に対して偏見を生みがちなものですが、引くのに必要な課金アイテム「精霊石」はプレイ中に一定の条件を満たすことで、案外ごろごろ手に入ります。6時間程度のプレイで、10連(+1)ガチャを2回引けるだけたまりました。

 折しも12月8日14時59分までは5人の主人公がSSRキャラクターとして登場する「3部主人公フェス」ガチャが開催中。ためた精霊石で引いた結果、幸運も手伝ってSSR2枚・SR3枚でパーティを組める程度に強くはなれました。期間中は30回引くともらえるキャンペーンチケットで、SSRが必ず出るキャンペーンガチャも引けるので、パーティはまだまだ増強できそうです。


パーティ SSRの排出率は7%。そう考えるとラッキーでしたが、22回の抽選でSSRが2枚引けました

 さらに、12月24日23時59分までにプレイを始めた人には事前登録キャンペーンとして、第1〜2部で活躍したベルナデットのSSRと、ガチャが引けるプレミアムチケット4枚をプレゼント(受け取りはこちらから⇒http://chronicle.sega-net.com/cc3/campaign/)。5年間を経て成長した彼女の、新たなクエストも用意されています。


ベルナデット 第2部までの主人公に恋をして義勇軍に参加したお嬢様。キャンペーンでもらえるベルナデットは、最高レアリティのAランク武器を最初から持っています

 思えば筆者がこれまでスマホゲームを敬遠していた理由は、「中途から始めても周囲に追いつけない」「無課金では強くなれない」「単純作業に陥りがち」といった偏見によるものでした。しかしチェンクロ3の場合、今なら第3部という新規のスタートラインで始められますし、無課金でも地道にやれば、最強は望めないまでも陣容は整います。登場キャラクターの掘り下げなど、ゲームの世界に引き込む工夫も秀逸ですし、食わず嫌いの人もいっぺんやってみましょう。そして物理系魔法少女のアリーチェさんを愛でましょう!(編集部注:強制すんな)

(C)SEGA



提供:株式会社セガゲームス セガネットワークス カンパニー
アイティメディア営業企画/制作:ねとらぼ編集部/掲載内容有効期限:2016年12月13日

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