ジミー・ペイジの演奏がなかった「The Classic Rock Awards」、弁護士が主催を訴える 「告知を装った可能性を拭い去れない」
主催に出していた質問状に対しての回答が十分でないとしています。
11月11日開催の「The Classic Rock Awards」で、事前に宣伝されていたジミー・ペイジ氏の演奏がなかった件について公開質問状を送付していた弁護士の奥山倫行氏(関連記事)が、その主催であるKLab Entertainment(以下、KLab)に対して訴訟を提起したことを自身のブログで発表しました。
同ブログでは、KLabから質問状に対する回答書を受け取ったとしてその内容を公開。しかし、「『ジェフ・ベックとジミー・ペイジの共演』の予定があったのか、無かったのか」という重要な点に関しては「契約上の守秘義務を負いますため、大変恐れ入りますが、回答を差し控えさせていただきます」という内容で、十分な説明がなされていないことを指摘。このままでは、演奏の予定がなかったのにも関わらず、あるかのように装って告知して集客を図った可能性が拭い去れないとしています。
KLab含む主催3社は、当初「チケットの返金には応じない」としていた構え(関連記事)から一転、翌週には返金に応じることを発表(関連記事)。しかし、上記の疑いがある以上「チケット代を返金すれば済む話ではありません」と、奥山氏は訴訟に至った経緯を説明しています。
KLabは当初の報告で「本番直前にジミー・ペイジ氏の意向によって演奏が中止となった」と説明。しかしCRA2016の公式サイトでは「ジミー・ペイジさんが演奏する予定は最初からなかった」と食い違う説明が掲載され、さらにその後両方の発表が削除されるなど事実は不明なままです。
現在CRA2016の公式サイトでは次回のイベントに関する情報の他、KLabのCEO真田哲弥氏と主催3社のコメントを掲載。今回の件に関しては「誰がプレゼンターで誰が演奏するのかということについて認識の相違があったことを確認しました」という説明のみとなっています。
(宮原れい)
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