息子の命をつなぐ愛用のコップ探して――Twitterでの呼びかけに同等品の寄贈続々、メーカーも反応し再生産を約束
息子さんは愛用のコップでしか飲み物を飲めず、今あるコップが使えなくなった場合、生命の危機すら懸念されていました。
「自閉症の息子が愛用しているコップが劣化しつつある。これがだめになったら息子は飲み物を飲めなくなってしまう。同じものを探してほしい」――そんなTwitterでの呼びかけに対し、多くの情報やコップの現物が届けられたという、心温まる出来事が話題となっています。
イギリス在住のGrumpy Carerさん(@GrumpyCarer)の息子、Benくんは2歳から現在の14歳になるまで、持ち手が2つ付いた幼児向けのコップを愛用してきました。それはむしろ「依存」といえる状態で、他のコップでは飲み物が飲めないほど。愛用品が使えない状況では水を飲めず、脱水症状を起こして入院したこともあるそうです。
両親は違うコップも使えるよう苦心しましたが、本人は愛用品を手放しませんでした。当該のコップは既にメーカーが生産を終了しており、もしも今ある品が劣化で使えなくなったら、Benくんはまた生命の危険にさらされる可能性があります。
そこでGrumpy Carerさんは、同等品を譲ってもらえないかTwitterと専用サイトで呼びかけ。するとリプライで多くの情報が寄せられたほか、ダイレクトメッセージでのやり取りを経て、約40個の同じコップが寄贈されました。
さらにこの話題を、当のコップを製造していたtommee tippeeが把握。特設サイトを開設し、コップの原型を発見し再生産が可能となったことを発表しました。同社はBenくんの生涯においてコップを供給すると保証しており、これでGrumpy Carerさん一家も安心できそうです。
(沓澤真二)
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このあと滅茶苦茶あやまった。