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100ペタバイトの大容量データをトラックで運ぶサービス開始 えーっとつまり約1億ギガバイト!?

これだけ容量がでかいと、通信より搬送したほうが早い。

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 Amazon傘下のAWS(Amazon Web Service)が、顧客の大容量データを専用トラックで同社のデータセンターへ搬送するサービス「AWS Snowmobile」をアメリカで開始しました。コンテナに内蔵した100ペタバイトのストレージにデータを移して運ぶ試み。100ペタバイトといったら、約1億ギガバイト(約10万テラバイト)ですよ!?

発表会の様子

トラック
トラック お披露目された専用トラック。スケール感すごい

 豪快すぎると一瞬思いましたが、100ペタバイトのデータを1Gbpsの通信回線で転送した場合、20年以上もの歳月がかかるそう。物理的に運ぶのであれば、数週間で済むとのことです。

 同サービスではトラックが顧客のオフィスへ赴き、コンテナと顧客のストレージを直接接続。100ペタバイトのデータを約10日かけてコピーし持ち帰ります。

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Snowmobileを初めて利用する企業、DigitalGlobeの発表

コピー 利用するには大きなトラックが駐車できるだけのスペースや、相応の電源も必要

 データは暗号化のうえ、同社の担当者が管理して不正アクセスを防止。コンテナは防水・温度調整機能を完備し、耐久性を実現しています。輸送状況はビデオやGPSで四六時中監視され、警備車両による護衛オプションも用意と、セキュリティが徹底されています。

 AWSのデータセンターへ運ばれたデータは、同社のクラウドサービス経由で顧客がアクセスできるよう設定されるとのこと。大企業向けのサービスだけにスケールが途方もなく、個人にはピンと来ない話でしたが、企業が扱うデータが年々蓄積されていくことを考えると重要そうです。


(沓澤真二)


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