自称プロの真田幸村ファン、みかめです。
NHK大河ドラマ「真田丸」振り返り4コマ、今回は第48話の「引鉄」から。
大坂城はでっかい宝島。
次回予告で「もしかして」と思っていましたが、やはり登場しましたフリントロック式! 「武器商」としての千利休の伏線がこのような形で生かされると誰が想像したでしょう!!
ドラマ中では「新しい武具だから商いのめどがたつまで隠していた」フリントロック式馬上筒。実際はどんな仕組みなのか。筆者が放送後にアップしているイラストで仕組みを解説します。
火縄銃のかゆいところに手がとどくフリントロック式ですが、命中精度は低め。火縄についた火を直接火薬に落とすのではなく、フリズンにガツンとたたきつけて着火させるため、衝撃が大きいのです。幸村は馬上から大将を狙撃しようとしていますが、命中精度の低さがどう影響するのでしょうか……!?
大坂と徳川のつかの間の休戦。丸裸となった大坂城の守りを固めるため、幸村は茶臼山と岡山を空堀でつなぎ防衛ラインを作ることを提案。いずれ開戦となったときにはここを攻防の要にして戦おうとします。……が、大坂方の牢人たちは思うようには動いてくれず、幸村の思惑とは裏腹に早期開戦となってしまいました。もう「引鉄」が引かれてしまったのです。
秀頼の国替えを決意させ、牢人衆の望みを聞き出し、自分亡き後の豊臣家を考え始めている幸村。矢沢三十郎は幸村が奇策を用いて徳川に一泡ふかせるに違いないと思っていますが、義理兄の小山田茂誠、そして実兄の信之は、幸村が家康と刺し違える覚悟でいることを察します。
史実においては、幸村はこの休戦期間に辞世の句とも取れる書状を送っています。
定めなき浮世にて候へば 一日先は知らざる事に候 我々事などは浮世にあるものとは おぼしめし候まじく候
筆者は「私は既に死んでいるから、これから起こる私の死に心を痛めないでくださいね」と言っているように感じました。残されたものに対する、幸村なりの気配りなのではないでしょうか。
「真田丸」も残りあと2回。いよいよ始まる運命の大坂夏の陣。大坂城に集いし者たち、そして幸村の覚悟を、この目にしかと焼き付けていきたいですね。
さて、今回取り上げる書籍は「火縄銃・大筒・騎馬・鉄甲船の威力」です。
火縄銃、馬、船など、戦国時代の合戦で活躍した兵器を網羅した一冊。特に合戦のスタイルを一新させた火縄銃を代表する火器の解説メインになっています。第49話で披露されるかもしれない、伊達政宗の騎馬鉄砲隊についても触れています。戦国武将が生き残りを賭けて用いた兵器とその戦術を知れば、そのマインドをさらに深く知ることができるはず。
「真田丸」振り返り4コマは毎週火曜日更新予定です。次回もどうぞお楽しみに!
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