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いよいよ公開の映画「ローグ・ワン」 Twitter上ではボイコットの動きも 「帝国はトランプ陣営のこと」

じゃ、じゃあトランプがダース・ベイ……?

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 いよいよ12月16日から全国公開された映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」。SWシリーズ最新作として注目も集まる同作ですが、Twitter上では、ドナルド・トランプ次期米国大統領の支持者たちにより、同作をボイコットしようとする意図のハッシュタグ「#DumpStarWars(スター・ウォーズを捨てる)」をめぐる戦いが白熱しています。

ギャレス・エドワーズ監督の隣に立つダース・ベイダー
右からダース・ベイダー、ギャレス・エドワーズ監督、主人公・ジンを演じたフェリシティ・ジョーンズ、情報将校キャシアン役のディエゴ・ルナ(8日に行われたレッドカーペットイベントから)

 このハッシュタグはトランプの選挙キャンペーンをサポートする「Citizens for Trump」の1員であるジャック・ポソビエックが「スター・ウォーズのライターはローグ・ワンでドナルド・トランプを人種差別主義者だと呼ぶための新しいシーンを書き換え、撮影し直した」と主張するツイートから火が点きました。なお、同作のギャレス・エドワーズ監督も、撮影が完了した後、再撮影を行ったことを認めていますが、「妥協したくなかった」「ハリウッドではよくあること」という旨の内容で説明しています。


 また、同作の脚本家の1人であるクリス・ウェイツはこれを「全くの嘘」と反論しましたが、ハッシュダグはあっという間に拡散され、ボイコットに賛同し同作を批判する声や、ハッシュタグに対抗する声が飛び交う事態となっています。

 ポソビエックは、脚本家が「作中の帝国はトランプ陣営のような白人至上主義組織であり、反乱軍がそれを打ち負かす構図になっている」と発言したと主張。銀河帝国による人間以外の種族への弾圧は、トランプが人種差別主義者という表現になっているということのよう。

 この主張は、トランプの大統領選勝利後にウェイツが「どうか帝国は白人至上主義組織だってことを覚えておいてください」とツイートしたことによるもの。しかしその後ツイートは削除され、ウェイツは謝罪しています。

 トランプといえば、ニューヨークのミュージカル「ハミルトン」をめぐる事件もまだ記憶に新しいもの。11月18日にマイク・ペンス次期副大統領が同作を観劇後に、俳優の1人が彼への来場の感謝を述べた後、アメリカ国民の抱える不安を訴え「アメリカの価値観を守ってほしい」と請う旨のメッセージを読み上げました。メッセージは穏健なもので、ペンスもにこやかであったと伝えられるにも関わらず、トランプは「私の素晴らしい次期副大統領がハミルトンのキャストから嫌がらせを受けた」とTwitterで3回に渡り怒りのツイートをしていました。

 また11月29日には、コーンフレークなどを製造するケロッグが、トランプを熱烈に支持する極右のニュースサイト「Breitbart News」から広告を撤退することを発表。これに対しBreitbart Newsはケロッグのボイコットを提案し、その際、今回の「#DumpStarWars」と同じようなハッシュタグ「#DumpKelloggs(ケロッグを捨てろ)」がTwitter上で拡散されました。

 トランプの大統領選勝利には、彼が対抗馬のヒラリー・クリントンよりTwitterの重要性をよく理解していたことも関係しているといわれています。現在1700万人以上のトランプのフォロワーには、Twitter上で彼を支持するために活動する支援者も多く、こうしたボイコット活動はこれからも増えていくのかもしれません。自らも熱狂的なSWファンを公言するギャレス監督が紡ぐスター・ウォーズ最新作、日本ではどのような評価を受けるでしょうか。

トランプは帝国だと批判しているとしてボイコットされたスター・ウォーズ
トランプ陣営が銀河帝国……?(「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」のInstagramから)


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