レンタルDVDのジャケットにあるのは作品を説明する一文のみで、出演する俳優や監督なども不明……そんな“レンタルDVDのジャケットあえて見せない”というTSUTAYAのユニークな試みがTwitterで注目を集めています。ジャケ借りってレベルじゃねえぞ。
「NOTジャケ借」と題されたこの企画は、TSUTAYAの1店舗限定で試験的に行われているもの。作品を説明する一文も「人間の腐った部分を詰め込んだらこうなる」「大切な人のためなら何をしてもええのんか?」など、想像をかき立てるものとなっています。ジャケット全体が見えないため、タイトルや監督はおろか作品のジャンルも不明ですが、情報を遮断しているからこそ偶然出会える名作もありそう。
TSUTAYAの担当者は、この企画の意図について「映画以外でもそうだが、売れ筋は新作になりがち。だからといって正攻法で過去の良作をアピールしてもなかなか効果がない。人によってはジャケットが古かったり、俳優の好き嫌いがあったり先入観を持っていたりする。いい映画は3行で語れるので、本質的な部分だけ伝えたかった」と語っています。
並んでいる作品は映画レビューサイト・フィルマークスで3.7以上のものに限定されており、既に見た作品が借りられてしまうことを防ぐため、作品名はレジで貸し出す際に明かされる仕組み。用意されているのは計64作品で、添えられたユニークな解説文はフィルマークスから引用したものや、店舗のスタッフが考えたものが並んでいるそうです。
どんなラインアップとなっているかが気になるところですが、このコーナーに並んでいる作品名は秘密にしているとのこと。なかでも注目されているのは「とにかくパパが強くて、全員ボコボコにします」の文言が添えられた作品ですが、これについては「コマンドー」「96時間」「刃牙」「バトルフロント」など作品名を推測する声も。「NOTジャケ借」で作品を予想しながら借りるのも楽しそう。
なお、この企画を行っているのは現在1店舗のみですが、SNSで大きな反響があったことを受け、実施店舗の拡大を前向きに検討しているそうです。
画像提供:みんと(@ykt0217)さん
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