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「はちま起稿」買収騒動から4週間、沈黙続くDMM・インサイトの現状は―― まとめサイトの「運営隠し」は何が問題なのか(1/4 ページ)

両社とも「個別の取材は受けない方針です」との回答。

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 DMM.comがまとめサイト「はちま起稿」を所有・運営していたことが明らかになってからもうすぐ4週間(関連記事)。この間、DMM.comも、DMM.comからはちま起稿を譲渡されたとされるインサイトも、この問題については沈黙を守っています。編集部は両社に対し取材を申し入れましたが、いずれも「個別の取材は受けない方針です」との回答でした。



 DMM.comがはちま起稿を所有していたのは、2016年1月からおよそ1年間(※)。しかし、買収・売却に至った経緯や、サイトを所有していた期間中の運営実体など、詳細については今も明らかになっていません。

※DMM.comの発表には「10月に他社への売却を決定し、現在は完了しております」とありましたが、10月はあくまで売却を“決定”した時期で、正確な売却完了時期については広報も「分からない」とのこと

 DMM.comの亀山敬司会長は騒動後に掲載された、山本一郎氏によるインタビューの中で、「何度も確認したが、運営自体は管理人の清水鉄平が自分の集めたライターと記事を作っていて、DMM社員は関わっていないと聞いている」と発言していますが、編集部の取材では、少なくともDMM.comラボ社内には「はちま起稿をサポートするためのチーム」があり(規模としては10人弱)、サイトのリニューアルやサーバ移転、専用掲示板やアプリの開発など行っていたことが分かっています(関連記事)。また現在もはちま起稿はDMM.comのサーバで運営されており、両社の関係が完全に消滅したわけではありません。



 こうした一連の問題について、CSR(=企業の社会的責任)コンサルタントの安藤光展氏は「法令的・倫理的に課題があるとされるメディアを運営するということは、企業コンプライアンス(法令順守)やコーポレートガバナンス(企業統治)、企業倫理などの面から見ても違反があると思われます」と分析します。



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