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「はちま起稿」買収騒動から4週間、沈黙続くDMM・インサイトの現状は―― まとめサイトの「運営隠し」は何が問題なのか(3/4 ページ)

両社とも「個別の取材は受けない方針です」との回答。

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「運営元を明かさない」という、まとめサイトの「責任回避」

 今回の件に限らず、まとめサイトの中には運営元を明示していないものも多くあります。安藤氏はこれについても「消費者を欺き、リスクを回避するための悪質な行為」と指摘します。

 亀山会長はインタビューで「隠しているつもりはなかった」と発言していますが、企業がメディアを買収し、運営に関わっていながら、それを読者に公表しないというのはやはり不自然です。これについてはインタビュー中で、山本一郎氏も「隠していたと思われてもしょうがない」と指摘しています。

「まとめサイトやバイラルメディアの中には、運営会社をわざわざ隠している例も多数あります。はちま起稿だけの課題ではない部分もあり、これだけで責任を問うのは難しいでしょう。しかし、運営元を隠してメディアを運営することについては、消費者を欺き、リスクを回避するための悪質な行為であるともとれます」(安藤氏)

 まとめサイトをめぐる議論の中で、その「匿名性」を問題視する声は以前からありました。「運営元が分からない=責任追求のしようがない」という“防護壁”が、これまでまとめサイトを訴訟などのリスクから守ってきたのは事実でしょう。

 例えば昨年10月、はちま起稿は「【超悲報】ニンテンドースイッチのPVのスカイリム映像、無断使用だった」という誤報を掲載し(関連記事)謝罪していますが、当然ながらDMM.comは、この件では一切運営責任を問われていません。DeNAの場合、WELQ騒動を受けて謝罪などの対応を迫られましたが、ここが今回のケースとの最も大きな違いであるとも言えます。




清水鉄平氏は「管理人」か「元管理人」か

 ちなみに初代管理人だった清水鉄平氏は、2012年にステルスマーケティング疑惑で炎上し、個人情報を特定された際に「サイトの権利を知人に譲り、自分は管理・更新から手を引く」と宣言(関連記事)。現在は「元管理人」を名乗っています。

 ただ、亀山会長はインタビューで、「清水鉄平という管理人」「運営自体は管理人の清水鉄平が自分の集めたライターと記事を作っていて」など、今も清水氏が管理人であるような発言をしています。もし「引退宣言」後も清水氏が実質的な管理人であり続けていたのであれば、当時の引退宣言は、はちま起稿を再び「匿名化」するためのポーズだった、という可能性も出てきます。


はちま起稿買収問題 元管理人・清水鉄平氏(画像は2014年にインタビューした時のもの)

はちま起稿買収問題 サイトの説明は今も「元管理人」(画像は「はちま起稿について」のページより)


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