優れた自作ゲームを表彰する「ニコニコ自作ゲームフェスMV」で、栄えある「ねとらぼ賞」に輝いたすばらしい作品「ちんちん避けゲーム」をご紹介します。ここ1年、筆者がゲームで泣いたのは「人喰いの大鷲トリコ」のラストシーンと「ちんちん避けゲーム」だけです。
約200本のエントリー作品から堂々選出された「ちんちん避けゲーム」。同作はスマホ・PCのブラウザから無料でプレイ可能。自分と、世界と、ちんちんの距離感を見つめ直させてくれる、心に残る一本です。本編は大きく2つのパートに分かれており、ひとつは剣と魔法とちんちんのオーソドックスなRPG世界。もうひとつは……。画像と共に、順を追ってご紹介していきましょう。
ゲームを開始すると、いまどきのRPGではおなじみのキャラメイク……ならぬちんちんメイク画面からスタート。ここでちんちんの外見を選択します。ただし選べるのは「文字」か「リアルちんちん」のみ。まずは無難に「文字」ちんちんを選択します。
草原と思われる一面緑のステージに、勇者が1人。そこに「来た! ちんちんだ!!!!」とちんちんが現れます。唐突すぎる展開ですが、明らかに非常事態。戸惑っているひまなどありません。選択可能なコマンドは「避けない」「ギリギリまで避けない」「気持ちでは避けていた」「避ける」という究極の4択。「避けない」のはあぶなそうだし、単に避けたのではちんちんに行動を先読みされ、カウンターを食らう可能性が高い。ここはちんちんの出方を見つつ、タイミングを見計らう作戦「ギリギリまで避けない」を選択します。
「今だ!」ここしかない、というタイミングでちんちんを避けようとすると……。ちんちんを前に小手先の作戦など無力。勇者はちんちんに敗れ、「GAMEOVER! 世界は闇に包まれた!」の文字が。タイトル画面まで飛ばされました。悔しいっ! でもこのままちんちんに負けるわけにはいけません。世界は勇者がたちあがるのを待っているのです。今度は素直に「避ける」でいってみましょう。
「おめでとう! ちんちんを避けた! HAPPY END」〜ちんちん避けゲーム・完〜 …………終わってしまった。本当にこれで終わりなのか? ちんちんとはそんな簡単に避けてしまって良いものだったのか。わからない。ただひとつ言えるのは、たとえ世界が救われても、ちんちんとは何だったのか、釈然としないモヤモヤは心に残ったままだということ。このモヤモヤを晴らさないことには、本当にちんちんを避けたことにはならないのではないか? すがるようなきもちで、再プレイします。残るふたつの選択肢の内、一方を選ぶと……。
なんと舞台が勇者の故郷へと移り、街の人々に祝福される凱旋シーンが始まります。ちんちんを避け、ちんちんが不在となった世界で、勇者の心の再生の物語が始まるのです。以後の展開を説明してしまうとネタバレになるので、あとはプレイしてのお楽しみ……。と言いたいところですが、ちょっとだけ。
どうしてこうなった!? つっこまざるをえない、「エヴァンゲリオン」もびっくりな心のちんちん宇宙の旅になっています。この壮大な冒険を終え、最後に待ち受ける衝撃の展開は……? ぜひ自らの手で確かめてみてください。
ちなみに一番はじめにちんちんの外見選択画面で「リアルちんちん」を選んだ場合……。
明らかに剣と魔法の世界とは無縁な「西崎さん」が登場し、西崎さんのリアルちんちんをめぐるライアーゲームの開幕です。無事に西崎さんを言いくるめ、リアルちんちんを手に入れることができるのか。ちんちんをめぐるもう一つの物語を存分に楽しめます。
ニコニコ自作ゲームフェスMV
niconicoが運営する自作ゲームサービス「RPGアツマール」に投稿された応募作品から選出されるゲーム賞。2013年に第1回が開催され、今回は第7回。これまでは制作ツールが自由に選べたが、今回はツクールシリーズ最新作「RPGツクールMV」と完全連携。「RPGツクールMV」で作られた約200作品が応募した。「ねとらぼ賞」と、それ以外の主な受賞作品は次の通り。
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