内戦続くシリアのアレッポで猫や犬を助ける人に「ノーベル平和賞を」の声 170匹以上の動物たちを保護する
被害の激しいアレッポ市内での人命救助と共に、動物たちの救助・保護も行っています。
2011年から内戦が続くシリア。4月に入ってからも空爆によって多数の死傷者が出るなど、6年が経過した現在も厳しい状況のままです。日本時間4月7日の朝には、化学兵器使用への対抗措置として米トランプ政権が巡航ミサイルによる攻撃を開始。内戦は複雑化の一途をたどっています。
そんなシリアの北部にある都市アレッポで1人猫や犬を助ける男性が注目され、彼の「ノーベル平和賞」受賞を支持する声がFacebook等で高まっています。
男性の名前はモハマド・アラー・アルジャジール(Mohammad Alaa Aljaleel)さん。街が破壊され、多くの犠牲者が出ているアレッポに住み、民間の救急医療隊員として人々を救助しながら、同時に被災した動物たちも助ける活動を以前より行っていました。
「エルネスト(Ernesto)- 猫の家」という名の猫の救助場所も開き、それらの場所で170匹以上の猫や犬を保護。同氏を支持する人によって運営されているFacebookページでは、動物たちにエサをあげたりスキンシップをとるアルジャジールさんの姿が投稿されています。
また同ページでの説明によると、イタリア・ミラノのセグラーテ(基礎自治体の1つ)は、公式にアルジャジールさんを「ノーベル平和賞」の候補者として委員会へ推薦状を提出。受賞を信じていると、同氏の功績について述べています。
ちなみに、アルジャジールさんが作った“猫の家”には時折、遊び盛りの幼い子どもたちの姿も。2016年に同氏が海外メディアに語ったところによると、「そこで猫たちと遊んでいる間は、彼らは本当に幸せだった」とお互いに貴重な場所になっているとしていて、また人と動物の両方を助けることに関しては「小さな弱い猫を愛することは、すべてを愛することです」と猫を例に挙げ、それは救助者としての役目であると語っています。
(宮原れい)
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保護されたときは満身創痍(そうい)。