先日、テレビ朝日「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(5月28日放送)に登場した高橋名人。そのブログ上で、当時勤めていたハドソンの職場環境についてフォローを入れています。
高橋名人は同放送回で、本当はゲームが下手であったにもかかわらず、会社の方針で「ファミコンの名人」として活動することになったと告白。サラリーマンの悲哀を感じさせる内容は、予告の時点から大きな話題になっていました(関連記事)。
高橋名人が今はなきゲーム会社・ハドソンに入社したのは1982年のこと。しばらくは宣伝部の平社員として働いていましたが、ある日、社長の指示を受け「高橋名人」としての活動をスタートします。本当はゲームが下手でしたが、実演が必要な部分だけピンポイントで練習するなどの工夫で対応。一大ブームが巻き起こり、当時は過労で体を壊してしまうほどの忙しい日々を送っていたものの、給料には反映されなかったそうです。
これだけ見るとハドソンがまるでブラック会社だったように思えますが、高橋名人はブログで「『しくじり先生』を見て、会社(ハドソンのこと)を悪く言うのは、絶対にヤメていただきたい」と、同社をフォロー。「残業時間などを考えると、今で言うところのブラックなのかもしれません」としたうえで、それでも当時のスタッフたちは、ゲームを遊ぶ子どもたちのことを最優先に考えており、自分の仕事に誇りを持って働いていたと説明しています。また、給料が上がらなかったことに関しては、「名人」として面白いゲームを紹介できたのは、開発ががんばってゲームを作ってくれたり、営業が販売につなげてくれたりしたおかげであり、「私が目立ったからと言って、私だけがもらうわけにはいかない」と自身の考えを示しています。
現在の常識では認められがたい部分もありますが、当時は、このような働き方が最も良いと思われていたそうです。高橋さんは、これからも可能な限り「子どもたちの笑顔を見ていきたい」と、「名人」として人気を集めていたころと変わらぬ思いをつづり、ブログ記事を締めくくっています。
(マッハ・キショ松)
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