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20分先の雷がわかるように 気象庁、ひまわり8号使った落雷予測システムを改善

夏期日中に発達する積乱雲を早期に検出する技術により、通知がより早く。

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 気象庁が落雷予測システム「雷ナウキャスト」の改善を発表し、7月19日14時に実施しました。気象衛星「ひまわり8号」の観測データを活用し、落雷の可能性をより早く検出することに成功しています。


改善 2015年8月の事例をもとにした検証結果。改善の前後を比較すると、改善後は10分早く予測できている(気象庁の資料より)

 雷ナウキャストは、雷の激しさや落雷の可能性を1キロ格子単位で解析し、1時間後までの予測を10分おきに通知するシステム。気象レーダーの観測データを用いていた従来版では、夏期に積乱雲が急速に発達した場合、通知が落雷発生までに間に合わなかった例もあるといいます。


基本 雷ナウキャストの基本的な仕組み(気象庁の資料より)

 同庁はひまわり8号の高解像度かつ多チャンネルの観測データを用いて、積乱雲を早期に検出する技術を開発。検証した結果、過去に通知が間に合わなかった事例のうち約33%が、平均で20分前に通知可能となることが確認されました。ゲリラ豪雨が増えてくるこの時期、留意しておくと何かと役立ちそうです。


(沓澤真二)


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