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2015年に一般向けユーザーの販売を終了したGoogleの「Google Glass」が、業務用モデルの「Glass Enterprise Edition(グラス)」として復活しました。
ラボプロジェクト「Google X」の枠組みを「卒業」し、一般販売終了後は「次期モデルを構築中」とされていたメガネ型情報端末(関連記事)。開発を主導するジェイ・コサリ氏のブログによると、この2年間で50余のパートナー企業を対象に試験運用を行い、業務用製品としての開発を進めてきたそうです。
開発チームは各業種向けにカスタマイズしたソフトをパートナー企業へ提供しています。ジェットエンジンメーカー、GE Aviationではメカニックマンが使用。以前は紙のマニュアルを確認するために、逐次作業場から離れる必要がありました。グラスの導入後は視界に情報が表示されるため、作業を止めることなく継続可能に。ミスを削減するとともに、効率を8〜12%向上できるとしています。
大手物流のDHLではグラスの補助により、ピッキング作業が容易に。紙の指示書を要せずに荷物を移動できるため、同社はサプライチェーンの効率を15%向上したといいます。
グラスは医療分野でも活躍。カルテなどの入力時間を33〜10%未満まで削減し、患者と対話する時間を倍増できたそうです。
良好な試験結果に基づき、グラスをより多くの企業に提供できるようにしたとコサリ氏は説明。「ハンズフリーで効率良く働く手段の提供を楽しみにしている」と述べています。
(沓澤真二)
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