BIGLOBEは、全国の20代〜50代の社会人男女を対象にした「有給休暇に関する意識調査」の結果を発表しました。調査方法はインターネット調査で、年代・性別ごとの人数はそれぞれ125人ずつの合計1000人です。
厚生労働省の調査の結果、取得率が48.7%(2015年)と5割を下回っていることが発表された有給休暇。そのためアンケートではまず「有給休暇を取得しづらい理由」について質問したところ、「職場に休める空気がないから」が33.6%で1位という結果に。
また年代別に見ると、20代では「上司・同僚が有給休暇を取らないから」が32%と、職場の空気に続いて多い理由となっています。
次に「周囲の人が有給休暇を取るときに感じること」について質問すると、「有給休暇を取れるならどんどん取ったほうがいい」が34.6%で1位。2位は31.9%で「自分も有給休暇を取りたい」となっています。なお男女で比較すると、この2つの意見は女性の方に多く、男性では「特に感じることはない」が最も高いという結果が出ています。
さらにイライラする場面に絞って質問したところ、「繁忙期に堂々と休む」が2位(24.2%)で、特に管理職では34.9%と高い結果に。とはいえ、1位は一般職・管理職ともに「イライラすることはない」となっています。
続いて「有給休暇に関して希望していること」についての質問では、「有給休暇取得率100%」(33.9%)と「有給休暇の日数増加」(20.8%)を上回る形で、「有給休暇の買い取り」と回答した人が45.3%で1位に。
また、自身の働く会社が「有給休暇を取りやすくするための工夫をしているか」について質問。すると、「工夫がない」と回答した人が74.4%と多数を占め、役職別でもその傾向は見られるものの、「工夫がある」と回答したのは一般社員(23.5%)より管理職(34.9%)の方が多いという違いが見られる結果となっています。
有給休暇を取りやすくするために変えるべきは「会社の制度」か「個々の意識」を質問したところ、「会社の制度」が66.6%、「個々の意識」が33.4%と、1つ前の回答とあわせて会社での新しい工夫や制度の改善が必要とする声が多い結果となりました。
なお、最後の「有給休暇を取得することで仕事のクオリティーが上がると思うか」という質問では、肯定の「そう思う」と回答した人が64.4%と否定派を上回っています。
※本調査レポートの百分率表示は四捨五入の丸め計算を行っており、合計しても100%とならない場合があります。また複数回答可の設問があるため、合計100%を超える場合があります(調査期間:2017年7月18日〜19日)
(宮原れい)
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