逆さまに蛇口がついていると思ったら、思わぬとこから水が出るドッキリ蛇口が話題となっています。この蛇口を作った大阪の会社カクダイに、開発の経緯を聞きました。
上下反対に取り付けられている蛇口。水の出口が上を向いてしまっているので「これハンドルひねったら、自分に水がかかってしまうわ」と思ってしまいます。しかし、ハンドルをひねっても、水は出てきません。
早く手を洗いたいのに「どうやったら水出てくるん?これ壊れてんとちゃう?」、そもそも「誰や!パイプ上向けにしたん?」とイライラ気味にパイプを回すと、ハンドルの頭から水がジャー。まさかの展開に大爆笑してしまう蛇口です。
この蛇口は、大阪に本社を置くカクダイの商品。商品名は「誰や!パイプ上向けにしたん?」です。明治12年創業の老舗メーカーである同社ですが、カタログを見ればこの会社、多数のおもしろ蛇口を製造販売していることが分かります。そんな同社に、商品開発経緯を聞きました。
蛇口のデザインは主にヨーロッパが主流で、日本の会社でも世界に戦えるデザインをと思い、昔は和風の蛇口を売り込んだりしていました。そういった流れの中で、大阪だから「笑い」じゃないかという案が出てきたそうです。
そうして立ち上げたブランドが「Da Reya」。例えば、レストランのトイレで子どもがこの蛇口に出会い、それをキッカケに親子の会話がはずんだらいいな、子どもが「この蛇口、どうなってるんだろう?」と物づくりへの興味を持ってくれたらいいな、という思いをコンセプトにしています。
おもしろ蛇口を作り始めたのは8年くらい前。最初に反響が出たのは「誰や!メタボにしたん?(怒)」「誰や!パイプ上向けにしたん?」など。2年前にはやかん型の蛇口「魔法の水」がテレビに取り上げられました。
ネットでも「おもしろ蛇口」「おもしろ水栓」で検索すると、同社の商品画像がいろいろ出てくるため、徐々に認知されるようになってきたと感じているそう。業界の人しか知らなかった会社名を、一般の人にまで知ってもらえるのはとてもうれしいと話していました。
この会社のおもしろ蛇口、ネーミングセンスもなかなか。どうやって考えているのか聞いたところ、最近では社内公募で決めているのだそうです。蛇口のアイデアも含め社内公募して、毎年新商品を出します。次の新商品の発売時期は決まっていないものの、例年では年明けにカタログを刷新し、そこに新商品を掲載しているとのこと。毎年の恒例ともなりつつあり、周囲にもどんな新商品を出すのか期待されているそうです。
このおもしろ蛇口、飲食店、商業施設などの集客施設のほか、幼稚園や小学校でも使われています。水飲み場に1つだけおもしろ蛇口をつけていると、子どもたちも喜んでくれるそう。普通の家でも使えるため、個人宅で使っているケースもちょいちょいあります。ややクセがありますが、インパクトは絶大ですよ!
(高橋ホイコ)
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