クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で、仮想空間(VR)上に原寸大の鉄道を再現する「VR鉄道建設プロジェクト(以下、VR鉄道)」が立ち上がりました。2017年10月現在、開発資金を募っています。
プロジェクトの主導者は「戦艦大和VR復元計画」(関連記事)を実現した、ゲームクリエイターで神田技研代表の仁志野六八さん。原寸大の戦艦大和を仮想空間で再現した「VR戦艦大和」(関連記事)が2016年12月にリリースされ、「スゴイ迫力だ」「こんなにデカかったのか」などとユーザーから評価を得ています。VR対応ヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」や「HTC Vive」(関連記事)で利用できるようになっています。
「あの感動を再び」──。VR鉄道もまた、VR戦艦大和と同じ思いで挑むそうです。
開発の第一弾は「ブルートレイン」。「外観だけでなく寝台内部も作成するため、30〜40代の方が楽しめることはもちろん、寝台列車に乗ることが叶わぬ若い鉄道ファンにとっても新鮮な体験ができるでしょう」(仁志野さん)とのこと。駅や街を再現したリアルな3Dマップ、車両の運転や車窓を眺められる乗り鉄モード「運転・鉄道モード」、自分で街や路線を建設できる「クラフトツール(MOD機能)」、俯瞰視点で楽しめる「鉄道模型モード」、現実では入れない場所からでも撮影できる「撮影モード」など、リアル乗り鉄さんや撮り鉄さんも試してみたくなる機能が備わります。
このほか、「東海道線」「山手線」「中央線」の建設計画も明かされました。東海道線はCAMPFIREの総支援額に応じて線路を東京駅から横浜方面へ延伸(1000円ごとに2メートル延伸)、山手線はTwitter 1リツイートごとに品川駅を起点に1メートル線路を延伸、中央線はFacebookの1シェアごとに東京駅から中野駅まで1メートル延長していくそうです。さらに、早期に目標金額を達成したら「横川〜軽井沢」などの路線も計画されています。
支援は3000円から。支援額に応じて、VR鉄道ダウンロード版、EF65型、DD51形、EF66形、E231系などの3Dモデル、希望する駅や車両の3Dモデル制作権などが提供されます。最大額の150万円を支援すると、100×100メートルまでの「思い出の駅と街の3Dモデル」を作成してくれるそうです。
クラウドファンディングは2017年11月28日まで。VR鉄道は2018年夏のリリースが予定されています。
ところで乗り鉄のみなさん、VR鉄道で体感したら「乗った」「行った」にカウントできるのでしょうか……。おそらく「それは違う。自分が納得できない」となりそうですが、VR鉄道のでき次第ではその意識が変わるかもしれません。今後に期待しましょう。
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これで完全引退。