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サンシャイン水族館は11月8日、大水槽「サンシャインラグーン」に展示していた魚が多数死んでいることを発見したと発表した。水槽は9日から公開を再開しているが、サンタダイブを含むパフォーマンスや餌やり体験、探検ガイドツアーは再開の見通しが現段階ではたっていない。
サンシャインラグーンの大きさは横約12メートル、奥行き約9.6メートル、高さ約2.4メートル。湾曲した水槽で、南国の海をイメージし水底に白い砂が敷き詰められていた。
大量死が判明したのは8日早朝。館内を巡回する警備員が水槽の魚が多数死んでいるのを発見した。死んだのはトビエイ類、タカサゴ類など24種1235個体。調査の結果、酸素欠乏症の可能性が高いとの結論に至っている。
水槽では11月7日10時から白点病と疑われる一部の生物の治療として薬浴を実施。効果を高めるためにタンパク質除去用装置の運転を停止していた。空気を水槽に送り込み、水を循環させる装置は稼働しており、7日20時ころにスタッフが確認したときも異常は確認できなかったという。水槽設置当初はタンパク質除去用装置が未稼働でも問題なかったとのこと。今後は空気の供給装置の増設を検討し再発防止に努めるとしている。
なお、トラフザメ、ヒョウモンオトメエイなど26種73個体が生存。数が減少した水槽には随時魚を追加していく計画だ。
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