「リア充特集に疲れた」――おひとりさまのための情報誌『おひとりさま専用Walker』が生まれたワケ(2/2 ページ)
ひとりでの楽しみ方を紹介する『おひとりさま専用Walker』が重版に。その誕生の経緯を取材しました。
さらに中村さんはもう1つの理由を、おひとりさまは行くところがない、楽しむところがないと感じてしまう、「世のおひとりさまのネガティブを吹き飛ばしたかったから」と話します。ひとりで楽しめることを提案し、おひとりさまでいることにポジティブな印象を与えたかった、と。
「未婚率の高さや、恋人がいない若者たちのニュースを目にする機会も増えていましたし、働き方改革で、残業ができなくなってしまった“フラリーマン”の方も多いでしょうから、こういったアプローチの特集やムックを作りたいと、長いことあたためておりました」(中村さん)
「肩身の狭い時期がありました」
制作に当たっては、「一人の方が人生得する!」「これはひとりで読んでください」「孤独ステータスをあげる」など、キャッチコピーや見出しに“おひとりさま魂を込め”てこだわり抜いたとのこと。また「ひとりメシ」特集で導入したお客さんの「ひとり率」もこだわりのポイント。ひとりでの外食の際に周囲の視線が気になるという経験から、ひとりで入りやすいかの参考として発案したそうです。
Twitterでトレンドワードになるなど、ネットで話題になったおひとりさま専用Walker。この反響について、「とてもうれしいです。制作時は社内からネガティブな意見もあり、肩身の狭い時期がありましたので……」と中村さん。ネットでは「載っているもの、ほとんどやったことある!」という声もあったため、「おひとりさま専用Walker超上級者編」や、各地域向けの「北海道版」「関西版」「東海版」「九州版」も作りたいと夢を語ってくれました。「これから、クリスマス〜年末年始と長い冬は続きますので、1人でも多くのおひとりさまに届くといいなと思います」(中村さん)。
ちなみに購入者は男女で「見事に半々」で、中でも30代女性の購入が顕著だとか。
エッセイ漫画「おひとり上手のなかむらさん」も出張掲載。「作品のモデルは私だと間違われるのですが、人違いです(笑)。あまりにも生態が自分と似ていると疑われるため、なんだか分身のような気がしてしまい『おひとりさま専用Walker』に出張していただきました」(中村さん)
最後に、中村さんからクリスマスをおひとりさまで過ごす人へのメッセージをいただきました。
「大丈夫、私も一人で過ごします! はやくクリスマスが過ぎることを祈りながら、ひとりでコンビニのフライドチキン食べます! クリぼっちは怖くない! 『おひとりさま専用Walker』掲載の、おひとりさま率100%近いお店に行くのがおすすめです!」
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星形のニンジン、ネギの緑、キムチの赤、雪に見立てたトロロでクリスマスを演出。