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漫画海賊サイトを追い詰めた松文館の執念 損害賠償金は作家へ分配 「やる価値は十分にあった」(3/3 ページ)
2017年に管理人逮捕が話題になった海賊サイト。今冬に違法アップロードサイトと示談を成立させた著作権管理会社と本件を担当した弁護士に、経緯やサイトの実態を取材しました。
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事態の改善に向けて
さて、コンテンツの無断利用があふれている状況はどうしたら改善できるのか――。これについて宇野氏は「著作権侵害が認められるようなサイトへの広告出稿を控える」「大手通信事業者と連携しスマホから海賊サイトへのアクセスを制限する」などの選択肢を挙げる。
ガラケー時代は大手通信事業者に影響力があり、例えば「このコンテンツは公序良俗に反するので削除してください」と警告を出すなど、制約もあり一定の秩序があった。しかし、スマホ時代はオープンで、ルールはあるにはあるものの全体の統制はとれていない。そうすると“適切”ではない広告出稿をする業者も現れる。
一方で、先に挙げた対策を一社、あるいは中小のレベルで実践することは難しいという。やはり影響力のある大手や業界団体がどう動くかにかかっているからだ。
「今回、1つの事例はできましたが、海賊サイト全般に適用できるような解決策が生まれたわけではありません。もっと難しい相手、悪質性の高い当事者がいる。そこに対しては知恵をしぼって対処していくしかないと思います」(宇野氏)
(黒木貴啓)
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製作発表イベントにおける著作権侵害行為に対しては既に提訴中。