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かわいいは心のATフィールドを取り払う 「バーチャルのじゃロリ狐娘YouTuberおじさん」独占インタビュー(後編)(2/3 ページ)

前編に続き、「バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん」こと「ねこます」氏のインタビューをお届けします。

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PANORA/株式会社パノラプロ

コミュニケーションを突き詰めると「かわいい」が得

── そもそもFaceRigが出たときも男性が多く飛びついたのですが、前編のタイトルにもあった「なぜオッサンは美少女になりたいのか」という話も聞きたいです。

ねこます:それは重要なことで語りたいんですが、VRChatをやってわかったことは身長の低い女の子になって、身長の高いむさい男に囲まれると、それだけで圧迫感があるんですよ。

── なんと!

ねこます:要はゴツい騎士とかに囲まれると圧迫感があるのに、同じかわいい女の子同士ですと、お互いに引かれてすごく打ち解けやすくて平和みたいな。だからかわいいとか女の子の概念みたいなのは、心のATフィールドを取り払う効果があるんです。マツコデラックスさんが話してきたら何でも言っちゃうみたいな感じがあるじゃないですか。あんな感じで女性らしさや可愛らしさは、打ち解け合う力を持っている。生物学的に男性、女性ということよりは、女性的な特徴を持つことの方がコミュニケーションに都合がいいんです。

 VRでのコミュニケーションが発達していくと生物学的に男だということは形骸化していって、概念としての性別、そもそも現実の性別がどうだからとこだわる意味がなくなってきちゃって、コミュニケーションしやすいところに集約される。つまり、全員女の子になるってことですね。それが今の持論です。




── 面白い話ですね。リアルでも見た目だけかわいい女の子になりたい「男の娘」的な人もいます。そういう変身願望の延長じゃないんですね。

ねこます:変身願望を持ってる人もいると思いますが、コミュニケーションの道具として見たときに、男性が男性アバターを使う方が5倍、10倍も難しいと思うんです。女の子同士でいちゃいちゃするのは簡単なんですが、女性として圧迫感がある男性に対峙すると心の障壁ができて打ち解けるのが難しくなってしまう。

── 自分も今、VRChatで話していて「ねこます」さんが男性声なのに違和感がなくなって、すごく自然になっています。

ねこます:それはだんだん「入国」してきたって感じですね。

── 入国!(笑)



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