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かわいいは心のATフィールドを取り払う 「バーチャルのじゃロリ狐娘YouTuberおじさん」独占インタビュー(後編)(3/3 ページ)

前編に続き、「バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん」こと「ねこます」氏のインタビューをお届けします。

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PANORA/株式会社パノラプロ
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「バーチャルの姿が本来の俺だ」

── 入国というキーワードが出てきたタイミングで、VRChatの魅力についても語っていただいていいですか?

ねこます:どこでも誰とでもコミュニケーションができるだけでなく、創造意欲をかき立ててくれるというのが最大の魅力です。VRChatの運営の方がワールドとかキャラクターとかを出さなくても、ユーザーがコンテンツを出してSNSで拡散しているおかげで、VRchat内でつくって見せ合って文化になってまたそれを踏まえて発展していくという流れが生まれている。それが魅力だと思います。

── niconicoやpixivなどでも起こっている「創作の連鎖」という話ですね。そもそもVRChatを始めた理由は何だったんでしょうか?

ねこます:きっかけはもはや覚えていないんですが、「何か面白いものがあるぞ」と思って、VRChatにログインしたのがきっかけだったと思います。なぜ始めたのは覚えてないです。

── VRゴーグルは「OculusRift」を使われていると聞きましたが、買った時期は?

ねこます:2017年の5月ですね。

── それはなぜ買ったんですか?

ねこます:「もういい加減VRを買わないと世界の流れに取り残される」という強迫観念からです。

── ちょっと待ってください。ニート時代ですよね?

ねこます:バイトしてたりニートしてたりでしたが、もういい加減買わないとやばいということで買いました。

── カッコいいなぁ。なかなかニートの人は思わないですよ。そこからVRChatに出会ったという。

ねこます:最初は「RoboRecall」とかOculusのコンテンツで一通り遊んでいて、少しやったりやらない時期があったんですが、あるときVRChatを知ってやってみて、そこで知り合いの方にあって一気にのめり込んでいった感じですね。

── ん、よく考えたら2017年の5月?

ねこます:そうなんです。値下げの前です!

── 一番かわいそうな時期じゃないですか……。ってことはこのモデルができたのも最近なんですか?

ねこます:このモデルが完成したのが11月の頭ですね。かなり歴史が浅いというか。

── どれぐらいの期間で作ったんですか?

ねこます:デザインから始めてだいたい1カ月ぐらい。コンビニで働きながら平日や休日を使って完成させた感じです。

── 「ねこます」さんは創作以外に趣味があったりするんですか?

ねこます:最近は創作がメインで、たまーに「Hearthstone」をやるぐらいです。

── なかなかいないですよ。こういう方。

ねこます:アレなんです。5年前に踏み切ったときも、友達と遊んでるのって、すごい虚無な感じがして。休みになりました、友達とカラオケに行きました、すごく楽しかったね、次の日から同じ月曜日……と繰り返されるのが虚無な感じがしたんです。

 技術者の人と会ったり、勉強会やカンファレンスに行ったりというのは、昨日の自分よりもちょっと進んでいるわけじゃないですか。ただ、漠然と遊びました終わりましたということが楽しくなくなってしまったので、創作ばっかりやってますね。

── すごい。めちゃくちゃカッコいいじゃないですか。

ねこます:いや、かわいいですよ僕は。

── (笑)。私もいろいろな人を取材していますが、ここまでトガった人はなかなかいない。

ねこます:ケモミミがトガってますね。

── (爆笑)。じゃあ最後に読者のみなさんへのアピールをいただいていいですか?「ここにAmazonのほしい物リストがあるから、買って送ってください」でもいいですし。

ねこます:じゃあ「ケモミミ帝国に行きたい人はついてこい」でお願いします。

── まじで! なんて欲のない人なんだ……。

ねこます:いや、欲ありまくりですよ。ケモミミ帝国に行きたい人をついてこさせるわけですから。VRChatでケモミミのプレイヤーが増えるだけでうれしいです。

── ケモミミになれる魅力って何なのでしょうか?

ねこます:逆に現実の姿がマイナスだとすると、ケモミミの姿が原点になるので。マイナスを本来あるべきところに戻してるって感じです。

── 「バーチャルの姿が本来の俺だ」みたいな。

ねこます:そうです。VRChatに入ったときの方が「あっ、居心地いいな」と感じたりするので。

── やべぇ。新世界のひとだ。

ねこます:いやでも自分なんかよりも10倍長い人もいるので、自分なんかまだまだ浅いですよ。長い人だと累計で1500時間ぐらいログインしている人もいるので。

── ぜひVRChatに来ていただいて、ケモミミ帝国を作ろうと。

ねこます:それでもいいですが、VRChatに限らず、いろいろなプラットフォームや表現方法もあるので、とにかく自分の中にあるケモミミの概念を具体化していきたいですね。

── そんな「ねこます」さんはVRChatで会いにいけるわけですよね。

ねこます:そういう触れ込みを使うこともあります。といってもあまりに普通にいるので、もともとのVRChatの知り合いは特にプレミアム感を感じてくれたりしませんけどね(笑)。

── マジですか。みなさんはオフ会は結構やられるんですか?

ねこます:いやー、やらないですね。そこにいらっしゃるSIGさんとかはインディーでゲームをつくられているかたで、そうした面白い方とも出会えますよ。

── なんか「ここがリアル」って感じですね。

ねこます:そうです、ここがリアルです。ぜひみなさんも遊びに来てくださいね。



バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさんインタビュー

(TEXTbyMinoruHirota



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