死んだ父親が成仏するため娘を笑わせにくる漫画が話題に 一発ギャグと“ほっこり”が共存するいい話(?)
カタブツのお父さんから放たれる小学生のようなギャグのギャップがやばい。
過労で死んだお父さんが、娘を笑わせにくる――不思議なシチュエーションでギャグが応酬される漫画がTwitterで話題です。作者のケム木村(@kemu_kimura)さんがまとめたモーメントで一気に読めます。
漫画はお父さんの遺影から始まる悲しげなすべり出し。娘の美奈がお母さんを支えて生きていこうと誓って自室に帰ると、そこには死んだはずの父が立っていました。背中には羽根が生え、腰にはオムツのようなちょうちんブルマのようなパンツをはいた格好で。天使とも幽霊とも言いがたい異様な姿に、部屋の空気が凍り付きます。
とまどう娘に、「幽霊になった」とシンプルに明かすお父さん。仕事詰めで美奈に何もしてあげられなかったことが未練で、彼女の笑顔見たさに亡霊化したというのです。この格好もウケを狙ってのことでしたが、美奈には何ひとつ響いていないもよう。目的だけ聞くといい話なのに、手段が最悪です。
とにかく美奈を笑わせないことには成仏できません。しかし仕事一筋だったお父さんは「人を笑わせる」という概念が小学校の給食時間で止まっているのか、娘たちの食事中に一発ギャグを連発して笑わせにかかるのでした。ちょっとお父さん、仮にウケても我慢されるから効果薄いって。
シチュエーション選びのマズさもあって、ギャグが不発に終わったお父さんは、ついに自分の顔をお母さんに重ねる暴挙に。これには美奈もたまらず笑い、味噌汁を吹き出してしまいます。ところがビックリして娘の笑顔をよく見られなかったお父さんは、成仏できないばかりか娘にも嫌われてしまう始末。天国へ行くには、しばらく時間がかかりそうです。
漫画は「お父さんの必死さが伝わって本当に笑いました」「最後のギャグで(美奈と)一緒に吹いた」など好評。ギャグと「泣かせ」が混在する構成に、「笑っていいんだか泣いていいんだか」「笑ったあとで、ちょっとしんみりしました」といった声も寄せられています。
(沓澤真二)
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