Twitterで実在の人物になりすました偽アカウントを作り、“フォロワーを売る”――このようなビジネスに対し、Twitterが対処する意向を示しています。
きっかけは1月27日(米国時間)にNew York Timesに掲載された「フォロワー工場」と題した記事で、実在の人物と同じ名前や写真を使った偽アカウントが少なくとも5万5000件存在し、フォロワーの水増しに使われていると伝えています。実在の10代の少女の偽アカウントが、彼女が使わないアラブ語などでツイートをRTしたり、ポルノを宣伝したりしているという例を挙げています。
記事ではこうしたアカウントを作成し、フォロワーの水増しサービスを提供する企業の1つとして「Devumi」という企業の名前を挙げ、芸能人やスポーツ選手などが同社からフォロワーを買っているとも伝えています。
Twitterは記事掲載当日、「本日のNYT(New York Times)の記事で書かれているDevumiなどの企業のやり方は、当社のポリシーに違反しており、受け入れられません。同社や類似の企業を止めるべく対処しています」とTwitter上でコメント。
また米ニューヨーク州のエリック・シュナイダーマン検事総長も、「なりすましと詐欺は州法違反であり、Devumiと同社が行ったとみられる盗んだ個人情報を使ったボットの販売を調査する」と述べています。
Twitterの対策によるものかどうかは不明ですが、一部ではTwitterが大量のアカウントを削除し、フォロワーが数百人減ったといった投稿がみられます。
日本でも先日、ある個人ユーザーのプロフィールやアイコン画像などをそのまま流用したアカウントが発見されており、販売用ではないかとの疑惑が持たれていました(関連記事)。
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