開発者のTwitterアカウントが一斉に凍結された影響で、不具合が発生していたツイートまとめサービス「Togetter」が約1週間ぶりに復旧しました。代表取締役の吉田俊明さんが、一連の経緯について報告しています。
「Togetter」は、吉田さんが2009年に個人の趣味として開発。人気を博し、後にトゥギャッター社が設立されましたが、同氏個人のTwitterアカウントにAPIキーをひもづけた状態のまま運営が続けられていました。しかし、12月14日ごろ、Twitterアプリ開発者のアカウントが相次いで凍結される騒動があり、吉田さんのアカウントも利用できない状態に。これにより、「Togetter」は一度ログアウトすると、再ログインできなくなる不具合が発生していました(関連記事)。
Twitter社の開発者向けポリシーには、「同一の利用目的を対象に複数アプリを利用しているケース」を違反とする規約が設けられています。吉田さんによれば、アカウント凍結にあった開発者らには「持っているアプリ(API)を1つだけ残して全部削除しなさい」と指示するメールが送られていたとのこと。同氏もTogetter以外のAPIキーを削除することで、アカウントが復旧されたとしています。
なお、吉田さんは「TogetterはTwitterのAPIに負荷になるようなサービスではないので、複数アプリを同一目的で作成するなどの不正は行っていません。API制限の中で十分にサービス運営できていました」と規約違反について否定。今回の一斉凍結について「事前にアラートがほしい」「(開発者ポリシーでは、1つのサービスに対して複数のAPIキーを作成してはならないとされているが)『1つのサービス』というのはどういう範囲なのか明確にしてほしい」などの問題提起を行っています。
(マッハ・キショ松)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Twitterアプリ開発者、突然のアカウント凍結が相次ぐ Togetterにも影響
ツイートまとめサービス「Togetter」などに影響が出ています。 - 漫画家・やしろあずき先生のTwitterが突然凍結される事態に 拡散中の「絵師を凍結させる方法」の影響か
なお本人は元気なもよう。 - 岡崎体育さんがアルバム宣伝のために「いいね専用アカウント」を作るも…… Twitter「アカウントがロックされました」
岡崎さん「何だって試してみよう!」→Twitter「自動化の疑いでロックします」 - Twitter、嫌がらせ対策強化へ 凍結への異議申し立てにも変更
ルールを変更してセクハラや暴力への対策を強化。また凍結への異議申し立てには、何がルール違反なのかを詳しく説明するようになります。 - Twitterが新ルール導入へ 女優の一時凍結めぐるボイコット運動を受けて
「もっとアグレッシブなスタンスを取ることに決めた」とTwitterのCEO。