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転売、ハンドメイド作品も標的に 売れずに虚偽理由で返金要求も(2/2 ページ)

トラブルに遭った作家2人に聞きました。

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リピーターだと思っていたら……

 ネットで販売していた商品をイベントで転売された、という騒動も1年あまり前に話題になりました。space-panda(@edo0FM0LHBx57YG)さんは自作のスチームパンク風ぬいぐるみをネットで販売しています。しかし、出展していないはずのデザインフェスタで、彼女のぬいぐるみが販売されていました。購入者が「イベントで購入したぬいぐるみの作者をネットで検索して連絡をとったところ、本人は出展しておらず、倍の価格で転売されていたと分かった」とTwitterで報告し拡散されました。

 転売業者は複数回に渡って作品を多数購入しており、space-pandaさんはリピーターだと思っていたといいます。またこの業者は他の作家の作品も転売していたり、複数の即売会で作品を転売したりしていることが分かったそうです。space-pandaさんがイベント主催者に問い合わせたところ、デザインフェスタはこの件について対応はとらなかったものの、出展者への注意喚起を強化していくと回答。現在同イベントの注意事項には、転売禁止が明記されています。また当該業者が出展を予定していた別のイベントの主催者は、調査を行ったものの、出展停止にまでは至らなかったそうです。

 space-pandaさんはその後対策として、ぬいぐるみにシリアルナンバーを直接入れて個体を管理できるようにした他、特定の購入者に片寄らないように抽選販売を行っています。ただ業者の手元にはまだ作品が残っているようで、今もオークションやフリマサイトに本来よりも高い価格で出品されています。


まだいくつかが転売されている状態(メルカリから)

 「今までは、自分の商品を転売されるとは思ってもいなかったし、『転売禁止』と言わなくても分かってくれるだろう、という思いの上で活動していました」――JISSさんはそう話していました。SNSでは「知人が転売に遭った」という投稿も見られ、思った以上に身近に迫った問題となっているようです。騒動を受け、転売対策について投稿する人もみられます。とり得る対策を考えておくとよいかもしれません。

 ハンドメイド作品は一点ものも少なくありません。「転売のせいで、本当に欲しい人の手に届かなくなる」――嘆く声も上がっていました。

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