娘 ネットが1位。つまりもっとも信用できる。次にテレビ。新聞と雑誌はどうでもいいかな……そもそも読まないし。ラジオはさらにどうでもいい。
父 ラジオがどうでもいいだって? まさか、お前の中でラジオ=オワコン?
娘 オワコンでしょ……。「ラジオ=テレビの劣化版」としか思わない。お母さんはいつもラジオニュースをキッチンで流しているけど、あたしは理解できない。
父 ……。社会人になって、一人暮らししたとする。部屋にラジオは置く?
娘 置かない。だって、ラジオでしか得られない情報なんてないじゃん。
父 なにを言うっ……! 「伊集院光 深夜の馬鹿力」はラジオでしか聴けない珠玉のコンテンツだぞ。
娘 それはお父さんの好みでしょうが(笑)。
父 (くっ……バッサリとラジオを切り捨てやがって……)お父さんは深夜ラジオで育った世代だから、ラジオならではの空気感とかDJとリスナーの距離感が好きなんだけど。
娘 あたしからしたら、「音だけかよ」って思っちゃう。
父 ふむ……。テレビがネットに次ぐ“信用できる”情報源らしいが、テレビはどのていど信用してる?
娘 全面的に信用してなんかいないよ、しいていえばって話ね。テレビの情報だって鵜呑みにできないでしょ。去年、震災ボランティアで気仙沼に行ったとき、現地の人から「テレビは取材したことを勝手に編集して捻じ曲げて報道していた。本当の姿を伝えてくれずに悲しい思いをした」って聞かされて、印象に残ってる。
父 ネットだって同じことは起こり得るから、一概にテレビがダメとは決めつけられないけどね。メディアの姿勢の問題だね。
娘 まあね。あとさ、ネットってユーザーが能動的に情報を取りにいけるでしょ? でもテレビは待ちの姿勢。欲しい情報にたどり着くまでの時間が長すぎるのがダメ。
父 例えばどんなとき?
娘 パンケーキ屋の話でいうと、食レポ芸能人が原宿あたりを歩きながら「この辺においしいパンケーキ屋さんがあると聞いてやってきたんですが……お! ここですね。早速入ってみましょう〜」とかやるじゃん。あれはムダな尺でしかないし、ウソくさい。ぜったい事前に取材許可を得ているはず。だったらさっさと店内風景とパンケーキを見せろと言いたい。
父 (熱く語りだしたぞ……)
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