【原文 2018/3/25 13:56】
ブラジルのインディースタジオLoomiartsは3月19日、現在開発中の『Squadron 51』のゲームプレイを収めたティーザートレイラーを公開した。本作は、1950年代のSF映画から影響を受けたという横スクロール・シューティングゲームだ。ソロもしくはローカルでの2人協力プレイに対応する。
本作の舞台となる時代からさかのぼること数十年、地球の存在を確認した宇宙人は人類と初めて接触。それから宇宙人は地球のあらゆる場所に現れ、さまざまな分野における目覚ましい発展を人類にもたらす。しかし両者の友好関係は長く続かず、迫害と暴力によりあっけなく破綻。そして地球は宇宙人による抑圧にさらされることとなる。そんな中、宇宙人に抵抗する組織「Squadron 51」が発足し、世界中の空で戦いを繰り広げる。
プレイヤーは主人公のLieutenant Kayaとなり、海上から冬の雪山、洞窟など、世界中のさまざまな環境での空戦に挑む。ステージ数は全部で6つ。自機である戦闘機には4つの異なるタイプが用意され、映像でも小型の戦闘機以外に、後方と上方に銃座を備えた大型の飛行艇が確認できる。攻撃手段にはメインの機銃のほか、サブウェポンにミサイルと火炎放射器があり、画面左下のゲージで使用可能かどうかを表しているようだ。ゲームの難易度は複数用意され、もっとも易しいレベルでは1時間ほどでクリアできるボリュームだという。カットシーンでは、パイロット同士の交信によりストーリーが語られる。
本作は、前述した通り1950年代のSF映画から影響を受けており、それはシナリオだけではなく、全編ザラついた白黒画面でゲームが進む所からもうかがえる。自機の戦闘機や敵のUFOなどは模型のような質感で、そのフィールドに馴染んでいないライティングの当たり方が、いかにも当時の特撮のような雰囲気を感じさせる。また、派手に飛び散る火花や爆発のエフェクトも、別撮りしたものを合成させたような独特のチープ感があり、明らかにリアルさではなく、レトロなSF映画というテーマに即した映像表現を追求していることが分かる。ちなみに、本作はUnreal Engine 4で開発されている。
この『Squadron 51』を手掛けるLoomiartsは2017年に設立された新しいスタジオだが、本作の開発自体は2016年から始まっていたという。PCおよびニンテンドースイッチ向けに2018年末に発売予定となっている。また、ほかのコンソールでの発売についても検討しているとのこと。
【UPDATE 2018/3/25 11:55】
本作の国内発売および日本語対応について開発元Loomiartsにうかがったところ、現時点では未定とのことだった。ただ、この『Squadron 51』は日本から大きな影響を受けて開発され、またこのようなジャンルのゲームにとって日本はとても重要な市場だという認識を持っているとのこと。
ちなみに具体的なタイトルとしては、『グラディウス』と『サンダーフォース』の両シリーズが本作のゲームプレイに大きな影響を与えたという。3Dグラフィックの構築に関しては『Sine Mora』を参考にしたとも。また開発中にも、さまざまなシューティングゲームをプレイしなおしているという。ストーリーや世界観に関しては、「宇宙戦争」「ボディ・スナッチャー」「プラン9・フロム・アウタースペース」「遊星よりの物体X」などの1950年代の映画を参考にしたそうだ。
関連リンク
- 人気タワーディフェンスゲーム続編『PixelJunk Monsters 2』発表。Steam/PS4/ニンテンドースイッチ向けに5月25日発売へ
- 『Cyberpunk 2077』は先進技術で開発するシングルプレイRPGに。E3での披露を示唆する謎の「ノイズ」にファンの注目集まる
- 任天堂がニンテンドースイッチ作品で見せる巧みな「ファイル圧縮」術。『ドンキーコング』のサイズはWii U版から4割減
Copyright (C) AUTOMATON. All Rights Reserved.
関連記事
- 平均年齢73歳のeスポチーム「シルバースナイパーズ」がかっこいい 腕前は未熟ながら古参兵の風格
「ティーンスレイヤー」の二つ名がかっこいい。 - カシオの「ゲーム電卓」が復活! 数字のインベーダーを計算しながら撃ち落とす懐かしの一品
高得点を狙うにはすばやい足し算と入力を求められる、頭を使うシステムが特徴。 - 妻「隣でゲームしたい」→要望に応えて夫が専用座卓を自作 仲良しゲーマー夫婦がマジうらやましい
夫の趣味を理解しようと同じゲームを始めたという奥さんがまた素敵。 - 過激な「女の子を昇天させる」表現を問題視? 「ぎゃる☆がん2」ドイツにてレーティング審査拒否、発売不可に
ちょっとエッチな眼(ガン)シューティングゲーム。 - 「超兄貴」25周年記念ライブ「超兄貴祭」2018年3月開催 限定アイテムも販売予定
会場は東京都豊島区の池袋EDGE。 - あの「九谷焼ガンダム」に新作 伝統の技術で「庄三風少佐復讐の図」「青手壺間取ギャン」など名シーンを再現
箸にも帰れるところがあるんだ。こんなにうれしいことはない。