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「文書改竄」「データ改竄」などの形で、ニュースでよく見掛ける「竄(ざん)」という漢字。穴と鼠(ねずみ)を組み合わせたつくりになっていますが、文書などを書き換える行為を言い表すのに、どうしてねずみが登場するのでしょうか。
竄は本来、“ねずみ”が巣“穴”に入ることを表していたといわれており、「のがれる、かくれる」という意味があります。例えば、竄入(ざんにゅう)は、「逃げ込む」「誤って紛れ込む」といった意味で用いられます。
「書き換える(特に悪用する場合を指す)」という表現は、ねずみの動作に対するイメージに由来し、「ねずみがこそこそ巣穴に入るように、文書にこっそり文字を入れたり消したりして書き換える」という発想から生まれたと考えられています。
ちなみに、竄は常用漢字ではないため、新聞記者などが利用する日本語用字用語集「記者ハンドブック 第13版」では、「改竄」は「改ざん」と平仮名に置き換えるのが良いとされています。
(マッハ・キショ松)
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