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NASAのラングレー研究所がダミー人形を使った豪快なクラッシュ実験の映像を公開しています。
ダミー人形による実験といえば自動車会社が公開する衝突事故実験を思い浮かべそうですが、同映像ではNASAというだけあり、登場する乗り物は飛行機やスペースシャトルのポッドなど、空の乗り物ばかり。空中から落下させた実物の小型飛行機が地上に激突し、ダミーを乗せたまま縦に半回転する様子などが確認できます。中の衝撃がすごそう。
衝突時の調査について、NASAエンジニアのマーティン・アネットさんによる解説も収録されています。アネットさんによると、ケガの分析に必要となるデータは10分の1秒〜10分の4秒程度のごくわずかな瞬間。この瞬間の数値を正確に算出するため、ダミー人形の頭部にはセンサーが組み込まれており、データはPCへと転送されます。検証時には人形が身にまとうスーツやヘルメット、登場していた座席のクッション性などの作用も検討の対象となります。
また、総合的なデータを取るためには「座席単位」での実験ではなく、映像にもあるような飛行機の胴体や機体丸ごとを再現した環境も利用するとのこと。さすが、調査にあたって妥協のない姿勢が伺えます。
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