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完治は絶望的も「希望の光になりたい」 看板直撃の仮面女子・猪狩ともか、脊髄損傷による両足麻痺で車椅子生活

奇跡を信じて。

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 4月初旬に強風で倒れた看板の下敷きになり重症を負っていたアイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともかさんが5月7日、事故当時の状況や手術を終えた現状をブログで報告。脊髄損傷による両下肢麻痺で今後は車椅子生活を余儀なくされることを明かしつつも、過酷な現実を受け入れた上で前を向くヒマワリのような向日性のある言葉を多くつづっています。

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笑顔で車椅子に乗る猪狩さん(以下、画像は猪狩ともか公式ブログから)

 関東圏に強風が吹き荒れていた4月11日、歩道を歩いていたという猪狩さんは、突然倒れてきた巨大看板を避けきれず下敷きに。「出せる精一杯の声を振り絞って『助けて…!』と口にしました」と事故当時の状況を振り返っており、病院に搬送されたあとは緊急手術を受けてICU(集中治療室)に入り、HCU(高度治療室)をへて現在は一般病棟に入院中であることを明かしました。

 主な病状は、瞼裂傷、頭部挫創、骨折(脚、肋骨、胸椎、腰椎)に加え、両下肢麻痺を伴う脊髄損傷。完治の可能性は極めて低く、「私は歩くことはもちろん、自分の力で脚を動かすことすらできなくなってしまいました」と厳しい状況を明かし、「私自身、状況を把握・受け入れるのに相当な時間が掛かりました」と気持ちの整理に時間を費やしたことや、家族から病状を告げられた当初は「そんな状態の私に需要はあるのか。いったい何ができるのか。絶望しました」と精神的なショックが大きかったこともつづっています。

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現在は一般病棟に入院中

 それでも、「不思議と“仮面女子としての活動を辞める”という考えに至ったことは1度もありませんでした」と1人の表現者として生きていくことを諦めなかった猪狩さん。希望を持って前を向けたのは、家族や友人やメンバー、そしてファンから貰った多くの励ましが大きかったそうで、「皆さんの温かさに何度も救われました。夜にひとりで不安になったとき、皆さんの言葉が本当に救いでした」と感謝をつづりつつ、「私が大切な節目によく言う言葉、【希望の光になりたい。】こうなってしまった今もこの気持ちは変わりません」とひときわ輝きを放つ言葉も残しました。

 今後は、グループ楽曲の作詞やラジオ、講演、司会など今までとは違った芸能活動や、「今回の事故を自分自身のために残すため、手記を本にしたいです」と本の執筆への意欲も見せた猪狩さん。また心の奥底では、「“神様の存在”とか“奇跡”という言葉になってしまいますが」とアイドルとしてステージに復帰する未来を信じていることもつづっています。

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現在はリハビリに励む毎日

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いつかまた始球式で投げる姿が誰かの希望になりますように

 ブログの最後では、「私は生きています」「このことだけは何にも代えることのできない神様からのプレゼントだと思っています」と生きる喜びに満ちた力強い言葉も。ブログの更新後、メンバーの神谷えりなさんは「猪狩の強さに私も勇気づけられる」「私たちも猪狩が帰ってくる場所をしっかり守り続けたいと思います」とコメントを発表し、同じくメンバーの立花あんなさんも「猪狩ちゃんが本当に明るくて明るくて眩しい」、リーダーの桜のどかさんは「前向きな猪狩ちゃんの想い、尊敬します」「仮面女子に居場所ずっとあるからね!!」など大切な仲間へメッセージを届けていました。


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